深呼吸をしてから部屋に戻った。
「ユウ、何だって?」
さっきまで、電話に出なくてもいいような素振りだったのに、普通に聞いてきた。
やっぱりシノブだって気にしてるじゃんと思いつつ、
「歩いてここまで来るって。」
と伝えた。
そうして、またあたしたちは、練習を再開させた。
ベースを弾きながらも、さっきのシノブが納得できなくて考えていた。
心配しているなら、自分が電話でればよかったのに。
あたしが電話出るより、シノブが電話で道教えたほうが早いのに。
シノブがどうして電話に出なかったのか、納得できる答えを自分で見つけることは出来なかったが、考えても仕方ないと頭を切り替え、練習に集中した。


