シノブの後ろからひょこっと顔を出すと、
青い髪の毛のギタリストと、
小柄で可愛い系のボーカルらしき二人が見えた。
「この青髪がギターやってくれるカズヤな。んで、こっちのちっこいのが、タクマ。」
シノブが二人を紹介してくれると、あたしたち3人は同時に会釈した。
この二人からも、シノブに似たオーラを感じてしまって、足が震えた。
あたしのベース、大丈夫なのだろうか…。
少し、怯えながらも機材の準備を始める。
なんでこういう時にユウは遅刻して来るんだろう・・・。
時計を見ながら、ユウが早く来る事を願った。
「じゃ、ユウいないけど、始めるか。」
あたしの機材準備が終わるのと同時にシノブがあたしたちに声をかけた。
「次のライブなんだけど、練習してる5曲をやるから。演奏する順番は・・・」
慣れたようにライブの段取りをシノブが決めていく。
初めてライブするあたしは、ただそれをうんうんと頷いて聞いていた。
「・・・じゃあ、演奏順に流してやってみるか。」
こうして、ユウのいないバンド練習が始まった。


