ROCKな人魚姫《前編》



どこかの駅で電車が止まり、扉が開くタイミングで目が覚めた。


ホームの駅名を確認して、まだもう少し距離があることを確認すると、携帯を開いた。



受信:1件



シノブからだ。


《駅から会館まで距離あるから車で迎えに行く。》


駅から距離があることを今知らされたが、迎えに来てくれるし、

《了解。9時ちょっと前には着くよ。》

と返信し、またウトウトした。














次に目を覚ました時はもうシノブの地元の駅で、慌てて電車から降りた。


改札を出ると、すぐにシノブを見つけることができ、シノブの方へと向かった。


「おはよ。さすがに早すぎたな。」


寝不足なのか、少し目の赤いシノブ。


「だね。あたし、電車で爆睡してきたよ。…ところでユウは?」



やっぱりあたしは、ユウのことを気にしてしまう。