「ただの勘…でしたが…」



え、ウソ。

まさか、そんな…

そんな事…あっていいの?



「(この人が春風生吹ー!!?)」



確かに、”顔が超カッコイイ”とか書かれてたなぁ…と、記憶を思い出す。

いや、だからって…こんな突然に…っ。



「(最強総長の春風さんが…目の前に…っ!!)」



まるで芸能人にでも会えたかのようなワクワクを覚える。

だけど春風さんはマイペースなもので、



「で、俺に話したい事って何?」



と、すごく冷静に、本題に切り込んだ。



「あ、それが…【銀狼】の総長・嵐太って言う人が……【月光】を名乗ってます」

「へぇ」

「しかも総長という立場を使って…好き放題していて…」



女子を攫うし、仲間はボコボコにするしで…本当にメチャクチャですよあの人



言うと、春風さんは「んー」と言って目を伏せる。