スキがない総長の大胆な溺愛

「明里ちゃん?」

「その辺が…まだ分からなくて…」



顔に熱がこもった私を見て、美月さんは指で涙を拭いながら「そっか」と言った。



「さっき明里ちゃんは”まだ好きかどうか分からない”って言ったけど…。その答えは、追いかけた先にあるかもしれないよ」

「追いかけた先に…?」

「人は何かをして初めて道が開けるから……。明里ちゃんがいま抜けられない迷路にいるなら、蒼羽くんを追いかける事が、何かの突破口になるかもしれない」

「っ!」



抜けられない迷路。

それは、あの時の私の感情にピッタリと当てはまる。



――普通、誰かとこんなに近くにいたら…ドキドキするでしょ?ましてや、その相手が蒼羽ならなおさら…

――さっき蒼羽を「大切な物」って言ったけど…その本当の意味って友達?親友?……答えが出そうで出ない



「そうか…」



きっと私は、今、迷路にいるんだ。

その迷路を抜け出したいと、そう願っているんだ。



「蒼羽、」



あなたを見つけられたら、その答えが分かるのかな?



そう思った時だった。