「桃先輩は可愛い」【完】




大きくなる恐怖に比例して体が震えていく。



冬野椿の言う通り、コンビニのトイレに入ろうと。




方向転換してコンビニへ早歩きで向かう。



…それでも同じように方向転換して、ついてくるおじさん。



ああ、泣きそう。



泣かないように唇を噛みながら、コンビニへ入ってトイレに一目散に向かう。



お願いついてこないで。



そんな願いも虚しく、振り返るとニヤニヤしながらついてくるおじさんの姿。



幸いにもトイレは空いていたから、すぐに入って急いで鍵をしめる。





「っはぁ、どうしよう。」




ただただ携帯を握りしめて、冬野椿を待つ。




どうしようもない恐怖に襲われて、もう声も出ない。





…早く来てっ。