出席番号順。
シュウは右前。
私は、左後ろ。
同じクラスになった。
正直すごく嬉しかったけど、
シュウはもう別の好きな人がいるのは知ってた。

シュウと仲良くなるのに
時間はかからなかった。
私はシュウのことなんでも分かる自信があるから、1番の相談相手にまでなった。
1度色んなことがあって、離れてまたこうして親友としてシュウのそばに居ることが出来てる
それだけでなんだかんだ満足だった。

シュウから聞く恋愛の話は大体傷ついている相談。
ほらね、言ったでしょ?
シュウを分かってあげられるの私ぐらいだもん
と思いながらも、
幸せになってほしいと願う私の方が強くて、
アドバイスもしたし、上手くいって欲しいとも思うようになった。
わたしは傷つけた側だから
「シュウなら大丈夫」
「シュウの優しさできっと分かってもらえるよ」
何度も自信を与えた。落ち込む度に話は聞いてあげた。
でもね、幸せになろうって約束したけど
先に叶えるとは思っていなかったよ。

そんな矢先の話だった。
私にも出会いがあった。
後輩の可愛い男の子
おめめがきゅるきゅるしていて
まだ何も知りませんと言わんばかりの
優しい目をした男の子だった。
バドミントン部に入るのだろう。
ラケットを背負っていたから。
「バド部の子?」
明るく元気に典型的な先輩
漫画で言うキラキラしたような先輩のフリをしながら声をかけた。
戸惑いながら
「はい」
と言う彼はどこかシュウに似ているような気がした。
「待ってたよ楽しみにしてたの」
そう言って、新しい出会いが始まった。