――たった一つの私の恋が、憎い人から生まれるなんて。 知らずに逢うのが早すぎて、知ったときにはもう遅い。憎らしい敵がなぜに慕わしい……。 その唇に、キスを。まだそこに、毒が残っているかもしれない。 私を殺して、あなたのキスで――。 戯曲『ロミオとジュリエット』より。