「ゆっくりしてるんじゃないの?」 





「うん、ゆっくりしてるよ。」 






さくちゃんはお皿を洗ってくれてるから、手が泡だらけだし、動けない。





さくちゃんのそばが、私のゆっくり出来るところなんだよ。





 
さくちゃんもまんざらじゃない癖に〜。




さくちゃんを両手でぎゅっとする。






「私たち可愛いのかな?」
 





「可愛いって言ってくれたのは、ふくちゃんがいるからでしょ?俺ひとりだけだったら、可愛いはきもいよ。」
 

 

見た目より、さくちゃんは若く見えるし、ちょっと童顔だとは思うな。



たまに可愛いって思う時もあるちゃあるし。







「きもくはないよ~。」 





「可愛いのは、ふくちゃんが一緒にいてくれるからだよ。」






「へへへ〜。」 





さくちゃんに言ってもらえる可愛いはやっぱり嬉しい。



大好きな人に、可愛いって言ってもらえるのって、なんでこんなに嬉しいんだろう。