つーかこいつ、こうやって見ると背高いな…。
クソッ…俺なんてまだ169センチしかねぇのに…!
バスケ選手の中じゃ小柄すぎる。
身長のせいにしたくなくて、必死に技術を磨いてキャプテンを任せられるまでにはなったけど…。
それでも毎日牛乳がぶ飲みして少しでも伸ばそうとしてんのに…っ!
あと、さりげなく赤星も俺より身長高いのムカつく。
「お前ら縮め!!!!」
「は?」
「あー橙矢のいつもの身長発作ね。おーよしよし」
「頭撫でんな赤星!!」
こいつはマジでいつも人のことからかってやがる…!
「なになにー?なんか面白いことしてんのー?」
そこにひょこっとくるみが顔を出した。
しかもオイ…風呂上がりじゃねーか…!
「バカやろー!!そんなカッコでうろつくな!!」
「何が?」
「髪濡れてんだろ!乾かせ!!」
「今乾かそうとしてたら、橙矢たちが廊下で騒いでたんでしょ〜」
ちなみに寮には大浴場があり、男女で使える時間が分かれてる。
きっちり時間で区切られてるから、バッタリなんてハプニングは起こらない。
部屋にはシャワーもついてるしな。
「橙矢がくるみの髪乾かしてあげたら?」
「ハア!?」
何言い出すんだ、赤星の奴!!



