「それをエリザベートは、毎日のように甘い物が食べたくなると、好んでこのシシィファイルヘンを1粒食べて凌いでいた。美に対する探求が、物凄く旺盛な皇妃だったらしい。シシィのスペルはSisiなんだが、そのシシィというのは、皇妃エリザベートの愛称だそうだ。こうやって目を瞑って食べると、何だか19世紀にタイムスリップ出来る気がするよな。ほら」
そう言うと、私に1粒渡してくれて、高橋さんも1粒シシィファイルヘンを口に入れて目を瞑った。それを見ていて、慌てて同じように真似をしてみる。
皇妃エリザベートが好んで食べた……シシィファイルヘン。それが、これだなんて。
「な、何か、凄いですね。今でも、そのGer……」
「Gerstner」
「そ、そうです。今もそのお店がまだあるなんて、凄いですよね。高橋さんは、そのお店に行かれたことあるんですか?」
「ああ、行った。ここのケーキも、凄く美味いぞ」
「ええっ。私も行ってみたいです」
凄く美味いぞっていうことは、高橋さんはケーキも食べたんだ。
シシィファイルヘン。初めて見たし、食べたからかもしれないが、本当に美味しい。だから、きっとケーキも美味しいはず。
「たまに、シシィファイルヘンは日本のデパートとかに入っていたりするが、あまり知られてないから見落としがちだけどな」
「そうなんですか? 日本でも売ってるんですか。うわぁ、買ってみたい。何処にあるんだろう?」
「ウィーンのチョコレートを扱っているお店に、置いてあるのを見たことがある」
「今度、探して買ってみます」
何か、これ気に入っちゃった。
「フッ……。これも、お前にだぞ?」
「えっ? 嘘。そ、そうなんですか?」
「だぁかぁらぁ、最初に言っただろ? 人の話、ちゃんと聞いてたのか?」
「はい。すみません……」
「花より団子だな」
そう言うと、私に1粒渡してくれて、高橋さんも1粒シシィファイルヘンを口に入れて目を瞑った。それを見ていて、慌てて同じように真似をしてみる。
皇妃エリザベートが好んで食べた……シシィファイルヘン。それが、これだなんて。
「な、何か、凄いですね。今でも、そのGer……」
「Gerstner」
「そ、そうです。今もそのお店がまだあるなんて、凄いですよね。高橋さんは、そのお店に行かれたことあるんですか?」
「ああ、行った。ここのケーキも、凄く美味いぞ」
「ええっ。私も行ってみたいです」
凄く美味いぞっていうことは、高橋さんはケーキも食べたんだ。
シシィファイルヘン。初めて見たし、食べたからかもしれないが、本当に美味しい。だから、きっとケーキも美味しいはず。
「たまに、シシィファイルヘンは日本のデパートとかに入っていたりするが、あまり知られてないから見落としがちだけどな」
「そうなんですか? 日本でも売ってるんですか。うわぁ、買ってみたい。何処にあるんだろう?」
「ウィーンのチョコレートを扱っているお店に、置いてあるのを見たことがある」
「今度、探して買ってみます」
何か、これ気に入っちゃった。
「フッ……。これも、お前にだぞ?」
「えっ? 嘘。そ、そうなんですか?」
「だぁかぁらぁ、最初に言っただろ? 人の話、ちゃんと聞いてたのか?」
「はい。すみません……」
「花より団子だな」

