「頼むから、これ以上、心配させないでくれ。俺の身がもたない」
高橋さんの香りがする。
こんなに速くなっている鼓動が、聞こえてしまっているかもしれない。
「ごめんなさい……私……」
上司なのに、何故?
でも、その上司だから、スキンシップで抱きしめてくれたの?
高橋さん……何故、私を抱きしめているの?
「キッチンに入ってもいいか?」
「えっ? はい。構いませんが」
高橋さんが体を離すと、いきなりそんなことを聞いてきた。
「それなら、お前はソファーにでも座って大人しくしてろ」
「えっ? で、でも……」
「ところで、お前は飯食ったのか?」
あっ……そう言えば、まだだった。
「いえ、まだです」
また、怒られちゃう?
「分かった」
あれ?
高橋さん。何も言わなかった。
「お邪魔する」
「は、はい。あの、スリッパを」
急いで、シューズボックスからスリッパを出した。
「ありがとう。お前は、もういいから座ってろ」
「えっ? あの、私も手伝い……」
うわっ。
慌てて付いていこうとして、高橋さんがいきなり振り返ったので、危うくぶつかりそうになってしまった。
「お前さあ、罰受けてるの。自分の立場、分かってるのか?」
「すみません……痛っ」
高橋さんに左手でデコピンをされてしまい、思わず額を押さえながら渋々、椅子に座ると、それを見届けていた高橋さんがジャケットを脱いで空いている椅子の背もたれに掛け、ワイシャツの袖を捲りながらポケットからハンカチを出して、キッチンで手を洗っていた。
高橋さんの香りがする。
こんなに速くなっている鼓動が、聞こえてしまっているかもしれない。
「ごめんなさい……私……」
上司なのに、何故?
でも、その上司だから、スキンシップで抱きしめてくれたの?
高橋さん……何故、私を抱きしめているの?
「キッチンに入ってもいいか?」
「えっ? はい。構いませんが」
高橋さんが体を離すと、いきなりそんなことを聞いてきた。
「それなら、お前はソファーにでも座って大人しくしてろ」
「えっ? で、でも……」
「ところで、お前は飯食ったのか?」
あっ……そう言えば、まだだった。
「いえ、まだです」
また、怒られちゃう?
「分かった」
あれ?
高橋さん。何も言わなかった。
「お邪魔する」
「は、はい。あの、スリッパを」
急いで、シューズボックスからスリッパを出した。
「ありがとう。お前は、もういいから座ってろ」
「えっ? あの、私も手伝い……」
うわっ。
慌てて付いていこうとして、高橋さんがいきなり振り返ったので、危うくぶつかりそうになってしまった。
「お前さあ、罰受けてるの。自分の立場、分かってるのか?」
「すみません……痛っ」
高橋さんに左手でデコピンをされてしまい、思わず額を押さえながら渋々、椅子に座ると、それを見届けていた高橋さんがジャケットを脱いで空いている椅子の背もたれに掛け、ワイシャツの袖を捲りながらポケットからハンカチを出して、キッチンで手を洗っていた。

