「何の匂いだ?」
エッ……。
「キャベツとタマネギの匂いがするが」
「高橋さん。凄いですね。何で、分かったんですか? あの、ロールキャベツ作ったんです。もし、高橋さんがお腹空いていたら、温めれば食べられるからと思って。あっ……」
慌てて口を両手で押さえたが、遅かった。
高橋さんは大きく溜息を突くと、呆れたような表情で私を見た。
「まったく、お前は人の気も知らないで」
高橋さん……。
「俺、何て言った? 寝てろって、言ったよな?」
やっぱり、怒られちゃう。
「ごめんなさい……」
何となく、謝ってからも高橋さんから視線を外せない。
そんな私を見ていた高橋さんが、目を閉じながら深呼吸をすると、目を開けて私を見据えた。
「俺の言うことを聞かなかった罰として」
罰……。
その言葉の続きが怖くて、俯いてしまった。
「ロールキャベツ、食べさせろ」
「えっ……」
驚いて高橋さんを見ると、表情は真顔だった。
「あの……」
「この匂いは、かなり空腹の胃に堪える」
「は、はい!」
どうしよう。
「満面笑みになるな」
「えっ? あっ、す、すみません。エヘヘ……」
でも、どうしても顔が綻んでしまう。嬉しいな。
「だから、エヘヘじゃないだろう」
「すみません……」
咄嗟に俯いたが、高橋さんにバレているようで、顔を覗き込まれた。
「だぁかぁらぁ」
「は、はい。今、その……今、支度します」
「おい。ちょっと、待て」
うわっ。
キッチンの方に慌てて行こうとしたのに、高橋さんに腕を掴まれて引き戻されていた。
「ごめんなさい。すみません。ちゃんと大人しく寝ていなくて、その……」
エッ……。
必死に謝っていた私を、高橋さんが抱きしめていた。
な、何で?
高橋さん?
エッ……。
「キャベツとタマネギの匂いがするが」
「高橋さん。凄いですね。何で、分かったんですか? あの、ロールキャベツ作ったんです。もし、高橋さんがお腹空いていたら、温めれば食べられるからと思って。あっ……」
慌てて口を両手で押さえたが、遅かった。
高橋さんは大きく溜息を突くと、呆れたような表情で私を見た。
「まったく、お前は人の気も知らないで」
高橋さん……。
「俺、何て言った? 寝てろって、言ったよな?」
やっぱり、怒られちゃう。
「ごめんなさい……」
何となく、謝ってからも高橋さんから視線を外せない。
そんな私を見ていた高橋さんが、目を閉じながら深呼吸をすると、目を開けて私を見据えた。
「俺の言うことを聞かなかった罰として」
罰……。
その言葉の続きが怖くて、俯いてしまった。
「ロールキャベツ、食べさせろ」
「えっ……」
驚いて高橋さんを見ると、表情は真顔だった。
「あの……」
「この匂いは、かなり空腹の胃に堪える」
「は、はい!」
どうしよう。
「満面笑みになるな」
「えっ? あっ、す、すみません。エヘヘ……」
でも、どうしても顔が綻んでしまう。嬉しいな。
「だから、エヘヘじゃないだろう」
「すみません……」
咄嗟に俯いたが、高橋さんにバレているようで、顔を覗き込まれた。
「だぁかぁらぁ」
「は、はい。今、その……今、支度します」
「おい。ちょっと、待て」
うわっ。
キッチンの方に慌てて行こうとしたのに、高橋さんに腕を掴まれて引き戻されていた。
「ごめんなさい。すみません。ちゃんと大人しく寝ていなくて、その……」
エッ……。
必死に謝っていた私を、高橋さんが抱きしめていた。
な、何で?
高橋さん?

