世界観が……変わる。
「そうなんですか? 凄く楽しみです」
ニューヨーク。どんな街なんだろう?
もう1度、夜空を見上げながらよくテレビ等に映るニューヨークの街並みを思い浮かべていた。
「帰るぞ」
「はい」
助手席のドアを開けてくれた高橋さんの傍に駆け寄りながら、心はすでにニューヨークに飛んでいる。
高橋さんと、来月は初めての海外出張で、初めてのニューヨーク。
ああ。今から楽しみだな。準備もしなくちゃいけないし、忙しくなりそう。
「今とは、比べものにならないぐらい寒いぞ」
「そうなんですか? 大変……」
たくさん、着込んで行かなくては。
「きっと、また……」
そう言い掛けた高橋さんが、車のエンジンを掛けた。
「フッ……」
高橋さんが、こちらを見ながら悪戯っぽく笑っている。
「えっ? 何ですか? 高橋さん」
「お前は、きっとまた大荷物なんだろうな」
エッ……。
「高橋さん」
「はい」
うっ。
そんな真面目な表情で返事をされると、何だか面食らってしまう。
「な、なるべく……その……荷物は減らするように頑張ります」
言いながら、途中から自信がなくなってきてしまった。
「フッ……。それでも、普通の人と同じぐらいか、それ以上だろう?」
「もう、高橋さん!」
「牛か?」
「違います」
そんな言い合いをしながらも、出張なのに今からニューヨークに行かれることが嬉しくて仕方がない。でも、きっとそんな私の心も高橋さんは、お見通しなはず。
そして、この私の気持ちも……。
世界観が変わる。
待っていて、ニューヨーク!
新そよ風に乗って 〜焦心〜 完
and……
next volume to be continued……
「そうなんですか? 凄く楽しみです」
ニューヨーク。どんな街なんだろう?
もう1度、夜空を見上げながらよくテレビ等に映るニューヨークの街並みを思い浮かべていた。
「帰るぞ」
「はい」
助手席のドアを開けてくれた高橋さんの傍に駆け寄りながら、心はすでにニューヨークに飛んでいる。
高橋さんと、来月は初めての海外出張で、初めてのニューヨーク。
ああ。今から楽しみだな。準備もしなくちゃいけないし、忙しくなりそう。
「今とは、比べものにならないぐらい寒いぞ」
「そうなんですか? 大変……」
たくさん、着込んで行かなくては。
「きっと、また……」
そう言い掛けた高橋さんが、車のエンジンを掛けた。
「フッ……」
高橋さんが、こちらを見ながら悪戯っぽく笑っている。
「えっ? 何ですか? 高橋さん」
「お前は、きっとまた大荷物なんだろうな」
エッ……。
「高橋さん」
「はい」
うっ。
そんな真面目な表情で返事をされると、何だか面食らってしまう。
「な、なるべく……その……荷物は減らするように頑張ります」
言いながら、途中から自信がなくなってきてしまった。
「フッ……。それでも、普通の人と同じぐらいか、それ以上だろう?」
「もう、高橋さん!」
「牛か?」
「違います」
そんな言い合いをしながらも、出張なのに今からニューヨークに行かれることが嬉しくて仕方がない。でも、きっとそんな私の心も高橋さんは、お見通しなはず。
そして、この私の気持ちも……。
世界観が変わる。
待っていて、ニューヨーク!
新そよ風に乗って 〜焦心〜 完
and……
next volume to be continued……

