明良さん……。
「ただ、今はまだその時期じゃないんだろうね。余計なことは言わない男だけど、誠実なことだけは仁も俺も知ってる。だから、陽子ちゃんは無理に知ろうとしない方がいいよ。きっと、仁も同じようなことを言いたかったんだと思う」
そうかもしれない。明良さんの言うとおりだ。
「そうですよね。高橋さんが言いたくないことを、私が無理に聞くのは良くないですよね。明良さん。ありがとうございます」
「いやいや。お礼を言われるほどのことでもないよ」
素直に、そう思えた。仁さんと明良さんが言うのだから、それはきっとその方が私の為なんだ。無理に聞いても、詮無いことなのかもしれない。明良さんの、この何ともいえないスリル感というか、たまにトラブルメーカーになっちゃったりもするけど、そんな明良さんの優しさがとても身に浸みる。
「じゃあ、パスタを作ろう」
「はい」
「まず、材料をすべて先に用意しておかないと、直ぐに出来ちゃうから後から用意していたんじゃ慌てるだけだからね。陽子ちゃんが半分にしてくれたパスタは、そこら辺に置いといてもらって……」
明良さんが話ながら冷蔵庫を開けて、あれこれ材料を出した。
「このエリンギとベーコンを一口サイズに切って、この耐熱ボールに入れてくれるかな」
「はい」
言われたとおり、エリンギとベーコンを切っている間、明良さんは卵を割ったり、サラダに使う野菜を切ったりしているが、その手捌きの速さといったらもうこちらが恥ずかしくなるぐらいあっという間に次々と出来上がっていくのに、まだ私はベーコンをカットしていた。
「ただ、今はまだその時期じゃないんだろうね。余計なことは言わない男だけど、誠実なことだけは仁も俺も知ってる。だから、陽子ちゃんは無理に知ろうとしない方がいいよ。きっと、仁も同じようなことを言いたかったんだと思う」
そうかもしれない。明良さんの言うとおりだ。
「そうですよね。高橋さんが言いたくないことを、私が無理に聞くのは良くないですよね。明良さん。ありがとうございます」
「いやいや。お礼を言われるほどのことでもないよ」
素直に、そう思えた。仁さんと明良さんが言うのだから、それはきっとその方が私の為なんだ。無理に聞いても、詮無いことなのかもしれない。明良さんの、この何ともいえないスリル感というか、たまにトラブルメーカーになっちゃったりもするけど、そんな明良さんの優しさがとても身に浸みる。
「じゃあ、パスタを作ろう」
「はい」
「まず、材料をすべて先に用意しておかないと、直ぐに出来ちゃうから後から用意していたんじゃ慌てるだけだからね。陽子ちゃんが半分にしてくれたパスタは、そこら辺に置いといてもらって……」
明良さんが話ながら冷蔵庫を開けて、あれこれ材料を出した。
「このエリンギとベーコンを一口サイズに切って、この耐熱ボールに入れてくれるかな」
「はい」
言われたとおり、エリンギとベーコンを切っている間、明良さんは卵を割ったり、サラダに使う野菜を切ったりしているが、その手捌きの速さといったらもうこちらが恥ずかしくなるぐらいあっという間に次々と出来上がっていくのに、まだ私はベーコンをカットしていた。

