「貴博。先に行ってる」
「ああ。これ飲んだら、直ぐ行く」
そして高橋さんも、直ぐに2階に行ってしまった。
「さてと、持ってきた材料は全部使い切っちゃわないと勿体ないからね。目玉焼きとチョリソーのソーセージと……後は、何にするかなぁ」
明良さんが冷蔵庫の扉を開けて中を確認すると、隣の食品庫を開けて置いてあるものを物色している。
そんな明良さんの行動を見て、今は高橋さんにバレなかった安堵感から、みんなのカップを洗いながらボーッとしていた。
「陽子ちゃん。聞いてる?」
「えっ?」
つい、ぼんやりしていて、明良さんの言葉を聞き逃していた。
「ハハッ……大丈夫だよ。貴博には、言わないから」
明良さんが、微笑みながら私の頭を撫でた。
明良さん……。
「陽子ちゃんは、朝からパスタ食べられる人?」
「パスタですか? 勿論、大丈夫ですよ。パスタ大好きですから」
「そう。じゃあ、パスタがあったから、付け合わせも兼ねて簡単パスタを作ろう」
簡単パスタ?
「それじゃ、陽子ちゃんはこのパスタの麺を半分に折ってくれる? もし、折れなかったらハサミを使ってもいいから」
「えっ? 半分に折っちゃうんですか?」
「そう。最近だと、普通のパスタの長さの半分のも売ってるけど、これは長いから折らないと」
「はあ……」
パスタの麺を半分に折って、どうするんだろう?
「それと、さっき仁が言い掛けたことだけど」
エッ……。
もしかして。高橋さんがどうしてドロップアウトしていたのか、教えてくれるのかな?
「ハハッ……。そんな真剣に、陽子ちゃん。俺を、ジッと見つめないでくれる? 照れるから」
はい?
「あ、あの、すみません。つい……」
「陽子ちゃんも分かっていると思うけれど、貴博は人の意見に左右されるような男じゃないし、自分の意思をしっかり持ってる。だからといって、利己中心的な人間でもない。貴博の過去に何があったかは、やっぱり仁や俺の口から聞くより、貴博が自分で陽子ちゃんに話すべきだし、陽子ちゃんも貴博から聞くべきだと思うんだ。話したくなったら、きっと自分から話す男だよ。貴博は、そういう奴だから」
「ああ。これ飲んだら、直ぐ行く」
そして高橋さんも、直ぐに2階に行ってしまった。
「さてと、持ってきた材料は全部使い切っちゃわないと勿体ないからね。目玉焼きとチョリソーのソーセージと……後は、何にするかなぁ」
明良さんが冷蔵庫の扉を開けて中を確認すると、隣の食品庫を開けて置いてあるものを物色している。
そんな明良さんの行動を見て、今は高橋さんにバレなかった安堵感から、みんなのカップを洗いながらボーッとしていた。
「陽子ちゃん。聞いてる?」
「えっ?」
つい、ぼんやりしていて、明良さんの言葉を聞き逃していた。
「ハハッ……大丈夫だよ。貴博には、言わないから」
明良さんが、微笑みながら私の頭を撫でた。
明良さん……。
「陽子ちゃんは、朝からパスタ食べられる人?」
「パスタですか? 勿論、大丈夫ですよ。パスタ大好きですから」
「そう。じゃあ、パスタがあったから、付け合わせも兼ねて簡単パスタを作ろう」
簡単パスタ?
「それじゃ、陽子ちゃんはこのパスタの麺を半分に折ってくれる? もし、折れなかったらハサミを使ってもいいから」
「えっ? 半分に折っちゃうんですか?」
「そう。最近だと、普通のパスタの長さの半分のも売ってるけど、これは長いから折らないと」
「はあ……」
パスタの麺を半分に折って、どうするんだろう?
「それと、さっき仁が言い掛けたことだけど」
エッ……。
もしかして。高橋さんがどうしてドロップアウトしていたのか、教えてくれるのかな?
「ハハッ……。そんな真剣に、陽子ちゃん。俺を、ジッと見つめないでくれる? 照れるから」
はい?
「あ、あの、すみません。つい……」
「陽子ちゃんも分かっていると思うけれど、貴博は人の意見に左右されるような男じゃないし、自分の意思をしっかり持ってる。だからといって、利己中心的な人間でもない。貴博の過去に何があったかは、やっぱり仁や俺の口から聞くより、貴博が自分で陽子ちゃんに話すべきだし、陽子ちゃんも貴博から聞くべきだと思うんだ。話したくなったら、きっと自分から話す男だよ。貴博は、そういう奴だから」

