「そうだったんですか……」
高橋さんと仁さんは、そんな昔から相手を思いやる気持ちを持ち合わせていて、高橋さんのしたことは決して良いこととは言えないけれど、それでいてそれをお互い表には出さない。そんな関係だから、今もこうして仲が良いんだ。
「ふーん……。そんなことがあったんだ。俺、初耳。聞いてなーい。仁くーん」
「今、言った」
「そういう問題?」
「そういう問題」
高橋さんがダメダメちゃんだったって、仁さんも言っていた。ドロップアウトしていた時期が、あったって。
「高橋さんは、その……そんなに昔からモテたんですか?」
うわっ。
何で、今更こんなこと聞いているんだろう。聞いたところで……。
「ん? そりゃ、もう半端じゃなかったよ。毎日、取っ替え引っ替え、違う子連れて……」
「あーきーら」
「痛い、痛い。暴力反対!」
仁さんが、明良さんの耳を引っ張っている。
「あの……高橋さんは、そのドロップアウトしてた時期って、何かあったんですか?」
高橋さんに、そんなドロップアウトしてた時期があったなんて信じられなかった。もしかしたら、仁さんか明良さんが教えてくれるかもしれない。
「それは……」
「ただいま」
仁さんが言い掛けたところで玄関のドアが開く音がして、高橋さんが帰ってきた。
「貴ちゃん。おっかえりー」
明良さんが椅子から立ち上がると、急いで玄関に走って行った。
「貴ちゃーん。ちょっと、ちょっと?」
「外は、昨日より寒いぞ」
「本当。そんなことよりさ……」
明良さんが、高橋さんに意味ありげに話し掛けているのが聞こえる。
高橋さんと仁さんは、そんな昔から相手を思いやる気持ちを持ち合わせていて、高橋さんのしたことは決して良いこととは言えないけれど、それでいてそれをお互い表には出さない。そんな関係だから、今もこうして仲が良いんだ。
「ふーん……。そんなことがあったんだ。俺、初耳。聞いてなーい。仁くーん」
「今、言った」
「そういう問題?」
「そういう問題」
高橋さんがダメダメちゃんだったって、仁さんも言っていた。ドロップアウトしていた時期が、あったって。
「高橋さんは、その……そんなに昔からモテたんですか?」
うわっ。
何で、今更こんなこと聞いているんだろう。聞いたところで……。
「ん? そりゃ、もう半端じゃなかったよ。毎日、取っ替え引っ替え、違う子連れて……」
「あーきーら」
「痛い、痛い。暴力反対!」
仁さんが、明良さんの耳を引っ張っている。
「あの……高橋さんは、そのドロップアウトしてた時期って、何かあったんですか?」
高橋さんに、そんなドロップアウトしてた時期があったなんて信じられなかった。もしかしたら、仁さんか明良さんが教えてくれるかもしれない。
「それは……」
「ただいま」
仁さんが言い掛けたところで玄関のドアが開く音がして、高橋さんが帰ってきた。
「貴ちゃん。おっかえりー」
明良さんが椅子から立ち上がると、急いで玄関に走って行った。
「貴ちゃーん。ちょっと、ちょっと?」
「外は、昨日より寒いぞ」
「本当。そんなことよりさ……」
明良さんが、高橋さんに意味ありげに話し掛けているのが聞こえる。

