まさか、そんなことを想像してましただなんて、絶対口が裂けても言えない。
エッ……。
あれ? 私……。
明良さんや遠藤主任に触れられた時は、あんなに怖くて震えていたのに。高橋さんにだって、先週接近された時は震えが止まらなかった。でも、今は震えていない。
さっき護身術を教えて貰っていた時も、あんなに羽交い締めにされたり、抱きしめられたりしていたのに……何で? 震えなかったし、怖くなかった。
確かに、最初のうちは怖くて羽交い締めされた時、振り解こうと必死だったけれど、でもその後はそんなことも忘れていたし……。
お風呂に入って湯船に浸かりながら、ある意味悶々とした気持ちで高橋さんの家に来てからのことを思い返していた。
そんな不可思議な感覚が自分でも理解出来ないまま、洗面所で鏡を見ながらドライヤーで髪を乾かしてからリビングに戻ろうとした際、ふと洗面所に置いてある時計を見ると、既に2時を過ぎている。
「ちゃんと、髪乾かしたか?」
「あっ、はい」
「それじゃ、そろそろ寝るか」
「はい……」
お風呂セットをバッグにしまい、立ち上がって振り返ろうとした途端、後ろから高橋さんに抱き締められた。
「あ、あの……」
思わず、体が固まってしまう。
「お前さあ……」
咄嗟に、高橋さんを振り返った。
うわっ。近い!
高橋さんの顔が、度アップで迫っている。
「何で、さっきせっかく教えてやった護身術を使わないんだ?」
「えっ? あっ……忘れてました」
そう言うと、高橋さんは首を真横に思いっきり傾けてガックリ項垂れたような仕草を見せた。
「遠慮しないで、さっきの方法で俺のことだって回避していいんだぞ」
「高橋さん……」
高橋さんが、両手を解いてくれた。
「嫌なことをされてるんだから、せっかくそういう時のためと思って教えたのに、何にもならないだろ?」
「でも……」
体が自由になったので、高橋さんの方へ向き直った。
「ん?」
「でも、嫌じゃなかったんです」
「……」
「最初は怖かったんですが、教えて頂いてるうちに何だかそんなことは忘れちゃってて……」
ハッ!
高橋さんが無表情のまま、ジッとこちらを見ている。
何、言ってるんだろう。
嫌だ。今、もの凄く恥ずかしいこと言っちゃった。どうしよう……。
エッ……。
あれ? 私……。
明良さんや遠藤主任に触れられた時は、あんなに怖くて震えていたのに。高橋さんにだって、先週接近された時は震えが止まらなかった。でも、今は震えていない。
さっき護身術を教えて貰っていた時も、あんなに羽交い締めにされたり、抱きしめられたりしていたのに……何で? 震えなかったし、怖くなかった。
確かに、最初のうちは怖くて羽交い締めされた時、振り解こうと必死だったけれど、でもその後はそんなことも忘れていたし……。
お風呂に入って湯船に浸かりながら、ある意味悶々とした気持ちで高橋さんの家に来てからのことを思い返していた。
そんな不可思議な感覚が自分でも理解出来ないまま、洗面所で鏡を見ながらドライヤーで髪を乾かしてからリビングに戻ろうとした際、ふと洗面所に置いてある時計を見ると、既に2時を過ぎている。
「ちゃんと、髪乾かしたか?」
「あっ、はい」
「それじゃ、そろそろ寝るか」
「はい……」
お風呂セットをバッグにしまい、立ち上がって振り返ろうとした途端、後ろから高橋さんに抱き締められた。
「あ、あの……」
思わず、体が固まってしまう。
「お前さあ……」
咄嗟に、高橋さんを振り返った。
うわっ。近い!
高橋さんの顔が、度アップで迫っている。
「何で、さっきせっかく教えてやった護身術を使わないんだ?」
「えっ? あっ……忘れてました」
そう言うと、高橋さんは首を真横に思いっきり傾けてガックリ項垂れたような仕草を見せた。
「遠慮しないで、さっきの方法で俺のことだって回避していいんだぞ」
「高橋さん……」
高橋さんが、両手を解いてくれた。
「嫌なことをされてるんだから、せっかくそういう時のためと思って教えたのに、何にもならないだろ?」
「でも……」
体が自由になったので、高橋さんの方へ向き直った。
「ん?」
「でも、嫌じゃなかったんです」
「……」
「最初は怖かったんですが、教えて頂いてるうちに何だかそんなことは忘れちゃってて……」
ハッ!
高橋さんが無表情のまま、ジッとこちらを見ている。
何、言ってるんだろう。
嫌だ。今、もの凄く恥ずかしいこと言っちゃった。どうしよう……。

