「俺は、お前の上司だから脚色していると思われるかもしれないという面から考えて、俺より経理部長。経理部長よりも、こういうことは総務部長に直接の方が遠回りしなくて済む。当然、そうなってくると、経理部長にも俺から話さなくてはならない」
「たくさんの人が、知ってしまうんですね……」
きっと、秘密厳守はしてくれるだろう。だけど、こういうことって何故か、どうしても何処からか漏れてしまう。そうなることの可能性の方が、大なわけで……。
「だから、お前にその勇気があるかどうかということだ。無理にとは、言わない。だが、このままでは解決にもならない。あいつの素行の悪さはかなり有名だし、他にもあるようだからな」
嘘。
遠藤主任って、そんなに酷い人なの?
『お風呂が出来ました』
コンピューターの無機質な女性の声で、お知らせがコール聞こえた。
「さて、先に風呂でも入って来るかな」
高橋さんがソファーから立ち上がったけれど、さっきの高橋さんの言葉が頭から離れなくてそれどころではなかった。
「今直ぐに、返事をしろとは言わない。だが、そういう手段もあるということは、頭の片隅にでも入れておいてくれ」
『はい』 と、直ぐに返事をする気持ちになれなくて、何と返事をしたらいいのか分からず、黙って高橋さんを見つめていた。
立ち上がった高橋さんは、飲み終えたビールの缶をキッチンのゴミ箱に捨てると、そのままバスルームへと消えていった。
私が証言するなんて、出来るだろうか?
でも、そうすると周りの人達にも遠藤主任とのことがバレてしまうかもしれない。だけど、遠藤主任のしたことは……。
ああ、嫌だ。これからも、もしかしたらまた……。そう思っただけで、ゾッとする。
だからと言って、高橋さん以外の人に話す自信も勇気も今はない。どうすれば……。
ドアが開く音がして、高橋さんがお風呂から出てきたようだった。
半袖の白いTシャツに膝丈の短パン姿で、濡れた髪をバスタオルで拭いている高橋さんを見たら、何故か艶っぽい色気を感じて、ドキッとしてしまった。
白いTシャツの上からでも、はっきり分かる大胸筋の割れた盛り上がりと二の腕の太さが
鍛えられた身体を象徴している。きっと、腹筋も割れているのかな?
「お前も、早く風呂入っちゃえば?」
高橋さんの声に、我に返る。
「えっ? あっ……はい」
「なぁに、ボーッとしてるんだか」
うっ。
「たくさんの人が、知ってしまうんですね……」
きっと、秘密厳守はしてくれるだろう。だけど、こういうことって何故か、どうしても何処からか漏れてしまう。そうなることの可能性の方が、大なわけで……。
「だから、お前にその勇気があるかどうかということだ。無理にとは、言わない。だが、このままでは解決にもならない。あいつの素行の悪さはかなり有名だし、他にもあるようだからな」
嘘。
遠藤主任って、そんなに酷い人なの?
『お風呂が出来ました』
コンピューターの無機質な女性の声で、お知らせがコール聞こえた。
「さて、先に風呂でも入って来るかな」
高橋さんがソファーから立ち上がったけれど、さっきの高橋さんの言葉が頭から離れなくてそれどころではなかった。
「今直ぐに、返事をしろとは言わない。だが、そういう手段もあるということは、頭の片隅にでも入れておいてくれ」
『はい』 と、直ぐに返事をする気持ちになれなくて、何と返事をしたらいいのか分からず、黙って高橋さんを見つめていた。
立ち上がった高橋さんは、飲み終えたビールの缶をキッチンのゴミ箱に捨てると、そのままバスルームへと消えていった。
私が証言するなんて、出来るだろうか?
でも、そうすると周りの人達にも遠藤主任とのことがバレてしまうかもしれない。だけど、遠藤主任のしたことは……。
ああ、嫌だ。これからも、もしかしたらまた……。そう思っただけで、ゾッとする。
だからと言って、高橋さん以外の人に話す自信も勇気も今はない。どうすれば……。
ドアが開く音がして、高橋さんがお風呂から出てきたようだった。
半袖の白いTシャツに膝丈の短パン姿で、濡れた髪をバスタオルで拭いている高橋さんを見たら、何故か艶っぽい色気を感じて、ドキッとしてしまった。
白いTシャツの上からでも、はっきり分かる大胸筋の割れた盛り上がりと二の腕の太さが
鍛えられた身体を象徴している。きっと、腹筋も割れているのかな?
「お前も、早く風呂入っちゃえば?」
高橋さんの声に、我に返る。
「えっ? あっ……はい」
「なぁに、ボーッとしてるんだか」
うっ。

