エッ……。
思ってもみなかった高橋さんの言葉に驚いて、助手席に座っている高橋さんを見た。
けれど、高橋さんの表情は冗談なんかではない。真剣そのものの目をしていて……。
そして、その口調はとても穏やかだった。
「高橋さん……」
『お前のその恐怖心、俺が取り除いてやるよ』
恐怖心を取り除くって……いったい、どういう意味なんだろう?
高橋さんは、私に何を?
いろいろ想像したり、考えたりしているうちに、何だか帰りたくなってきてしまった。
でも、まさか高橋さんの家に着いたら、やっぱり帰りますとは言えないし……かといって、何がこれから起きるのか分からないし……。どうしたらいいんだろう。
心の中で、ずっと押し問答しながら何時まで経っても答えを出せずにいる。ただでさえ余裕のない運転なのに、高橋さんにあんなことを言われて余計舞い上がってしまい、スピードは先ほどよりももっと遅くなっていた。
高橋さんの指示通りに運転していても、何処をどう通ってどのぐらいの時間が経過して、あとどのぐらい掛かるのか? まったく分からないまま言われた通りに運転しながら左に曲がると、高橋さんのマンションの車路に差し掛かって着いて初めて今居る場所に気づいた。
やっとの思いで高橋さんのマンションまで運転してきたのだったが、まだマンションの駐車場の車庫入れが残っていた。これが、いちばん難題かもしれない。車庫入れ苦手だし……。
案の定、何度も何度も車を入れ直す。
「ハンドルを、そこで左に切って」
「あっ。はい。あれ? 違った」
高橋さんが、きちんと誘導してくれているのに、右にハンドルを切らなければいけないところを左に切ってしまったりしてそのたびにやり直し、もうボロボロだった。
きちんと車庫入れ出来た時は、思わずこれから先に何が待っているか等、そんなことも忘れて手を叩いて喜んでしまった。車庫入れが出来るまで、ずっと嫌な顔せずに教えてくれた高橋さんに感謝しなくちゃ。
「良かったな」
思ってもみなかった高橋さんの言葉に驚いて、助手席に座っている高橋さんを見た。
けれど、高橋さんの表情は冗談なんかではない。真剣そのものの目をしていて……。
そして、その口調はとても穏やかだった。
「高橋さん……」
『お前のその恐怖心、俺が取り除いてやるよ』
恐怖心を取り除くって……いったい、どういう意味なんだろう?
高橋さんは、私に何を?
いろいろ想像したり、考えたりしているうちに、何だか帰りたくなってきてしまった。
でも、まさか高橋さんの家に着いたら、やっぱり帰りますとは言えないし……かといって、何がこれから起きるのか分からないし……。どうしたらいいんだろう。
心の中で、ずっと押し問答しながら何時まで経っても答えを出せずにいる。ただでさえ余裕のない運転なのに、高橋さんにあんなことを言われて余計舞い上がってしまい、スピードは先ほどよりももっと遅くなっていた。
高橋さんの指示通りに運転していても、何処をどう通ってどのぐらいの時間が経過して、あとどのぐらい掛かるのか? まったく分からないまま言われた通りに運転しながら左に曲がると、高橋さんのマンションの車路に差し掛かって着いて初めて今居る場所に気づいた。
やっとの思いで高橋さんのマンションまで運転してきたのだったが、まだマンションの駐車場の車庫入れが残っていた。これが、いちばん難題かもしれない。車庫入れ苦手だし……。
案の定、何度も何度も車を入れ直す。
「ハンドルを、そこで左に切って」
「あっ。はい。あれ? 違った」
高橋さんが、きちんと誘導してくれているのに、右にハンドルを切らなければいけないところを左に切ってしまったりしてそのたびにやり直し、もうボロボロだった。
きちんと車庫入れ出来た時は、思わずこれから先に何が待っているか等、そんなことも忘れて手を叩いて喜んでしまった。車庫入れが出来るまで、ずっと嫌な顔せずに教えてくれた高橋さんに感謝しなくちゃ。
「良かったな」

