「青」
「えっ? あっ、はい」
信号が青に変わったことを高橋さんが指を指して教えてくれたので、慌てて車を発進させた。
「名案でしょ?」
「な、何言って……」
「運転に集中して。陽子ちゃん」
「は、はい」
明良さんに言い返そうとしたのに、そんな風に言われてしまって何も言い返せなくなってしまった。
早く、次の信号が赤にならないかな。そればかりを願っていたが、こういう時に限って、ずっと青信号が続いていて、なかなか赤信号で信号待ちをするチャンスがない。赤信号で停車しても直ぐにまた青信号に変わってしまい、とても会話が出来るほどの時間がない。
あっ。変わった。
ようやく、次の交差点が赤に変わったところだったので、信号待ちでブレーキを踏むと、すかさず明良さんに話し掛けた。
「明良さん。名案でもないですし、そんなこと絶対無理ですから」
「そうかなあ。俺は、名案だと思うんだけど」
すると、高橋さんがジャケットの内ポケットから携帯を取り出して電話に出ると、誰かと会話を始めた。
「はい。そうです……そうですか……分かりました。わざわざご連絡頂きまして、ありがとうございます。それでは……」
運転していたので高橋さんの表情は見えなかったが、真剣な声で話をしていたこともあり、
高橋さんの電話が終わるまでの間、明良さんも私も沈黙していた。
あれ?
「そこを、右に曲がって」
見覚えのある景色に差し掛かった時、高橋さんが言った。
「えっ? 此処……ですか?」
何故?
此処を曲がると、私のマンションに辿り着く。
「いいから曲がって。それで、お前の家まで行ってくれ」
運転していてあまり気持ちに余裕もなかったので、言われるままウィンカーを右に出し、
自分のマンションの前で車を停めた。
「高橋さん? あの……まさか、此処から運転して帰るとか言わないですよね? 絶対、駄目ですよ。呑んでいらっしゃるんですから。」
いくら高橋さんがお酒が強いとはいえ、それはやっぱりよくないことだ。
「誰が、運転して帰るって言った? お前、悪いが今から部屋に行って、泊まる支度して来てくれるか?」
「えっ?」
それって、まさか……。
「えっ? あっ、はい」
信号が青に変わったことを高橋さんが指を指して教えてくれたので、慌てて車を発進させた。
「名案でしょ?」
「な、何言って……」
「運転に集中して。陽子ちゃん」
「は、はい」
明良さんに言い返そうとしたのに、そんな風に言われてしまって何も言い返せなくなってしまった。
早く、次の信号が赤にならないかな。そればかりを願っていたが、こういう時に限って、ずっと青信号が続いていて、なかなか赤信号で信号待ちをするチャンスがない。赤信号で停車しても直ぐにまた青信号に変わってしまい、とても会話が出来るほどの時間がない。
あっ。変わった。
ようやく、次の交差点が赤に変わったところだったので、信号待ちでブレーキを踏むと、すかさず明良さんに話し掛けた。
「明良さん。名案でもないですし、そんなこと絶対無理ですから」
「そうかなあ。俺は、名案だと思うんだけど」
すると、高橋さんがジャケットの内ポケットから携帯を取り出して電話に出ると、誰かと会話を始めた。
「はい。そうです……そうですか……分かりました。わざわざご連絡頂きまして、ありがとうございます。それでは……」
運転していたので高橋さんの表情は見えなかったが、真剣な声で話をしていたこともあり、
高橋さんの電話が終わるまでの間、明良さんも私も沈黙していた。
あれ?
「そこを、右に曲がって」
見覚えのある景色に差し掛かった時、高橋さんが言った。
「えっ? 此処……ですか?」
何故?
此処を曲がると、私のマンションに辿り着く。
「いいから曲がって。それで、お前の家まで行ってくれ」
運転していてあまり気持ちに余裕もなかったので、言われるままウィンカーを右に出し、
自分のマンションの前で車を停めた。
「高橋さん? あの……まさか、此処から運転して帰るとか言わないですよね? 絶対、駄目ですよ。呑んでいらっしゃるんですから。」
いくら高橋さんがお酒が強いとはいえ、それはやっぱりよくないことだ。
「誰が、運転して帰るって言った? お前、悪いが今から部屋に行って、泊まる支度して来てくれるか?」
「えっ?」
それって、まさか……。

