高橋さんに教わったばかりなのに、間違えてリクライニングのレバーを持って思いっきり前にシートを出そうと踏ん張ったため、リクライニングが前に倒れてきて、ハンドルにおでこを強打しそうになったが、間一髪のところで高橋さんが肩を押さえてくれたので、ぶつけずに済んだ。
「おいおい、大丈夫? 陽子ちゃん。いきなりお辞儀するから、驚いたよ」
「明良さん!」
後部座席の明良さんの方を見て、キッと睨んだ。
「陽子ちゃん。ファイト。オー!」
拳を小さく挙げて見せた明良さんに呆れながら前を向いて、シートの位置を今度は慎重に移動していると、高橋さんがスターターボタンを押してエンジンを掛けて、カーナビをセットしてくれていた。
「これで、OK! 何時でも、運転していいよ」
あまりにもあっさり言われて、思わず助手席の高橋さんの方を見た。
「何だ?」
「し、知りませんからね。私……自信ないですよ。車が原型保っていられるか、どうか」
「原型保てないほど、スピード出さないだろ?」
うっ。
痛いところを、突かれた。
「じゃ、じゃあ、行きます」
「出発、出発」
明良さんは、楽しそうに人ごとだと思って言っている。
「次、左折な」
「は、はい」
緊張しながら運転しているせいか、ハンドルを持つてが汗ばんでいた。
せっかく美味しい食事をしたのに、帰りに運転することになってしまい、緊張のあまり美味しさも半減してしまいそう。
信号待ちでも、殆どリラックス出来ずに居たが、ふと赤信号が長い交差点で信号待ちをしている時、高橋さんと目が合った。
いつもだったら運転席に高橋さんが座っているので、景色が違うせいもあって何となく落ち着かない。
「あっ……」
「何だよ?」
そんなことを思っていたら、あることに気づいた。
私が高橋さんと明良さんを送っていった後、終電はあるんだろうか? そしたら、タクシーで帰ればいいか。
「あの、いえ……何でもないです」
「何?」
「いえ、その……私が高橋さんと明良さんを送っていった後、終電はまだあるのかなと思ったんですけど、でもタクシーで帰れば問題ないので大丈夫です」
「ああ、そうか。それも、そうだな」
何?
高橋さんったら、私の言ったことに納得しちゃってる。
やっぱり、タクシーで帰ろう。
「大丈夫です。タクシーで、帰れますから」
「じゃあ、陽子ちゃんが貴博の家に泊まればいいじゃん」
エッ……。
明良さんが、いきなりとんでもないことを言い出した。
「でも、明良はどうすんだよ? 俺の家、ベッドは2つしかないぞ」
「そ、そうですよ。明良さん。何、言ってるんですか」
「えっ? そんなの簡単。俺は、いつものベッドに寝るでしょ? 陽子ちゃんは、貴博の部屋で貴博と一緒に広—いベッドで寝るのよん」
はい?
驚いて明良さんを見た後、直ぐに助手席の高橋さんを見たが、別に驚いた様子はなかった。
「む、無理ですよ。明良さん。何を言ってるんですか。私、高橋さんのお家までお2人をお送りしたら、タクシーで帰りますから」
そう平静を装って、言ったつもりだった。
「おいおい、大丈夫? 陽子ちゃん。いきなりお辞儀するから、驚いたよ」
「明良さん!」
後部座席の明良さんの方を見て、キッと睨んだ。
「陽子ちゃん。ファイト。オー!」
拳を小さく挙げて見せた明良さんに呆れながら前を向いて、シートの位置を今度は慎重に移動していると、高橋さんがスターターボタンを押してエンジンを掛けて、カーナビをセットしてくれていた。
「これで、OK! 何時でも、運転していいよ」
あまりにもあっさり言われて、思わず助手席の高橋さんの方を見た。
「何だ?」
「し、知りませんからね。私……自信ないですよ。車が原型保っていられるか、どうか」
「原型保てないほど、スピード出さないだろ?」
うっ。
痛いところを、突かれた。
「じゃ、じゃあ、行きます」
「出発、出発」
明良さんは、楽しそうに人ごとだと思って言っている。
「次、左折な」
「は、はい」
緊張しながら運転しているせいか、ハンドルを持つてが汗ばんでいた。
せっかく美味しい食事をしたのに、帰りに運転することになってしまい、緊張のあまり美味しさも半減してしまいそう。
信号待ちでも、殆どリラックス出来ずに居たが、ふと赤信号が長い交差点で信号待ちをしている時、高橋さんと目が合った。
いつもだったら運転席に高橋さんが座っているので、景色が違うせいもあって何となく落ち着かない。
「あっ……」
「何だよ?」
そんなことを思っていたら、あることに気づいた。
私が高橋さんと明良さんを送っていった後、終電はあるんだろうか? そしたら、タクシーで帰ればいいか。
「あの、いえ……何でもないです」
「何?」
「いえ、その……私が高橋さんと明良さんを送っていった後、終電はまだあるのかなと思ったんですけど、でもタクシーで帰れば問題ないので大丈夫です」
「ああ、そうか。それも、そうだな」
何?
高橋さんったら、私の言ったことに納得しちゃってる。
やっぱり、タクシーで帰ろう。
「大丈夫です。タクシーで、帰れますから」
「じゃあ、陽子ちゃんが貴博の家に泊まればいいじゃん」
エッ……。
明良さんが、いきなりとんでもないことを言い出した。
「でも、明良はどうすんだよ? 俺の家、ベッドは2つしかないぞ」
「そ、そうですよ。明良さん。何、言ってるんですか」
「えっ? そんなの簡単。俺は、いつものベッドに寝るでしょ? 陽子ちゃんは、貴博の部屋で貴博と一緒に広—いベッドで寝るのよん」
はい?
驚いて明良さんを見た後、直ぐに助手席の高橋さんを見たが、別に驚いた様子はなかった。
「む、無理ですよ。明良さん。何を言ってるんですか。私、高橋さんのお家までお2人をお送りしたら、タクシーで帰りますから」
そう平静を装って、言ったつもりだった。

