次の日
学校に登校すると怪我をした私を心配して友人の凛がすぐに駆け寄ってくれた。
「結月、大丈夫？」
「大丈夫だよっ！ちょっとした捻挫だから来週くらいには治るから！」
「そっか！よかったぁ～！酷い怪我じゃなくて」
「たしかにそうだね～すぐ治るみたいで安心したよ～」
そんな会話をしていると何かに気付いたようにハッとしてコソコソ話をするように元々少し近かった距離を詰め少し声を小さめにして話してきた。
「怪我をした割には随分機嫌が良いみたいだけどなんかあったの？」
明らかにニヤニヤしながら聞いてきた彼女にそんなに顔に出ていたのかと驚いてしまった。何があったのかを未だに聞いてくる彼女を横目に置いてなかったカバンを置き彼女の顔を見る。
「楽しそうだね。そーだなぁ…幼馴染にあったの。」
そういうと彼女は少し考えたようだがすぐに答えが出たみたいでパッと顔を明るくした。
「あ！前に話してた突然居なくなったって子？」
「そうそう～、病院でねあったの～」
「へぇ～その子も怪我だったの？」
「ううん、入院してるみたいなんだけどね。私、怪我が治ったらお見舞いしに行く予定なんだ！」
そういうと少し不安そうな顔をしながらも嬉しそうに私を見た。何なんだと不思議そうにみると凛は嬉しそうに口を開いた。
「良かったじゃん！入院してるってのは心配だけど今まで会えなかった分いっぱい話して沢山思いで作りなよ！」
「あ、うん。そうするよ。」
凛は、何故か凄く期待しているような顔で見てきた。
今日一日凛は少し様子がおかしくて不思議だったが何事もなく学校を終えることができた。