ひと駅分の彼氏

「うん。覚えてるよ」


春にも私と真琴は色々な場所へ行った。


あの頃は受験生になったと言えどまだそんなに緊張感はなくて、みんなもっと穏やかな気持ちで過ごしていたはずだ。


私と真琴もそうだった。


互いの目標はすでに決まっていたけれど、本格的な受験勉強を開始したのはもう少し後のことだ。


「2人で花見をしたんだよな……」