ひと駅分の彼氏

毎日していることだからだ。


それから3分後。


私は布団の中で目を開けた。


電車が発車して、体が大きくゆれる時間帯だ。


その揺れをリアルに体に感じた気がして思わずベッドから飛び降りた。


次の駅に止まるまで約10分。


真琴はその駅で乗り込んでくるはずだ。


そう考えるとまた呼吸が苦しくなった。


今日さよならを言わなければ、明日また会えるはず。


そう考えて布団に潜り込んでいた。


だけど、真琴は突如私の前から姿を消したのだ。


明日があるなんて、一番信用できないことだった。


今日の、今しか確実に会えるという確信はない。


そう気が付いた時、私は弾かれたように部屋を飛び出していた。


転げるようにして階段を降りて玄関を開ける。