ひと駅分の彼氏

☆☆☆

それから15分後。


私はまた布団から顔を出した。


相変わらず着替えはしていないし、かと言って眠れるわけでもない。


普段なら駅に到着した時間帯で、少し心がざわつき始めたところだった。


今から自転車を飛ばせばいつもの電車に間に合うかもしれない。


いや、もう無理だ。


だってまだ着替えもしていないんだから。


そう思って、私はまた布団をかぶった。


それから更に5分が経った。


改札を抜けてホームで電車を待っている時間帯だ。


今日で真琴は49日を迎える。


本当に、会えなくなるんだろうか?


なんだか呼吸が苦しくて、また涙がこぼれた。


10分後。


駅に電車が到着する時間帯だ。


私はいつもと同じ席に座り、電車が発車するのを待っている。


ベッドの中で目を閉じていてもその様子は簡単に想像できた。