ひと駅分の彼氏

☆☆☆

それはよく晴れた日の放課後だった。


私と真琴は肩を並べて学校の校門を出て、家に向かって歩いていた。


「真琴、受験勉強はかどってる?」


「まぁまぁかな。紗耶は?」


「私もまぁまぁ」


答えながらあくびが出てきてしまう。


昨日も夜遅くまで勉强をしていたからだ。


「あんまり根詰めぎるとよくないよな。今週末はどっか遊びに行くか」


最近はデートと言っても互いの家で勉强をするか、図書館で勉強するかだったので私のテンションは一気に上がった。


「本当に!?」


「あぁ。俺もちょうど気晴らしがしたかったんだ」


そう言う真琴も私も同じ大学を目指している。


保育士や教師になる夢は資格を取ればいいというわけではない。


子供といえど人間を相手になにかを教える職業はきっと想像以上に厳しい世界だと思う。


それでも2人はその道を目指すことを諦めなかった。


「じゃあどこに行こうか? 遊園地? 水族館?」