別冊・ダブルブルー

「だって、お菓子売り場のポスターの青さんに微笑まれたら、買わない選択肢なんて存在しないんだもん」


「あ、こらこらこらこら。そんなかわいいカオしてそんなかわいいこと言っちゃうのは、どこの嬢ちゃんだい」


青さんに言われるのと同時に、ふわりと浮かんだ私の両足は。


「…!ちょッ?!青さんッ?!」


青さんが、私を肩に担いだからだ。


「青さんッ!毎度のことながらサカナじゃないんだからッ」


こういうときは、お姫さま抱っこじゃないんですか?!


はいはい。うるさいなぁもう。


「うるさいコにはこうしてやる」


いつの間にか連れてこられたベッドルーム。


ベッドに落とされると同時に、くちびるには青さんからのくちづけ。

…ん…、


私から思わず漏れた、ちいさなため息を確認した青さんは。


ふふふ。


妖艶に微笑んでみせた。