別冊・ダブルブルー

「やっぱり、お菓子用意してきます」


「そう?」


キッチンに立った私に、そんな風に返しながらも着いてきて手伝ってくれる青さん。


「蒼ちゃん、お皿これでい?」


言いながら、振り返った青さん。


「…蒼ちゃん、これ全部オレがCMやってるやつじゃん」


私がお菓子が入っているストック棚から出したお菓子を眺めて、呆然としている青さん。


その表情は、なんとも可愛らしい。