蒼ちゃん、ほんとに…すげー、可愛い。


再び繰り返した青さんは、


おいでおいで。


緩く私に、手招きをする。


そんな手招きに、反抗する気持ちなんて、さらさらない。


吸い寄せられるように、青さんの元へ。


開いたドアに、軽くもたれている青さんは、まるで洋服ブランドのポスターの中から抜け出してきたようで。


ふらふらと、青さんのもとへ歩を進めた。


「はい。ストップ」


そんな青さんの声に従って、立ち止まる。


あと4歩の距離は、意地悪だ。


触れたいのに触れられないなんて。