…あぁ。やっぱりか。


そんな気はしていたのだ。


日頃の不摂生は、確実にカラダの至るところに痕跡を残している。


ちいさく、ため息をついたら、


「蒼ちゃん、どした?ため息なんて。なんか、あった?」


バスルームへ続くドアを、がちゃりと音を立てて開けた青さんと目があった。


「「……、」」


ふとした沈黙までお揃いなんて。


ふふふ。


先に笑ったのは私で。


ふふふ。


数秒のちに笑ったのは、青さんで。


確かにここには、優しい空気が流れている。