(へぇ……まぁ、そうか。こいつも東條さまに仕えていたんだものね)
人懐っこい割に、きちんと礼儀を弁えた行動ができる部分は高評価だ。やはりこういった振る舞いや前世の主人に対する敬意というものは、魂に刻まれているのかもしれない。清香は素直に感心した。
するとまた、チリンチリンと音を立て、来客を告げるベルが鳴った。
(今日はえらく客が多いな……)
そんなことを思いながらも、清香が接客用の笑顔を浮かべる。
けれど、入り口に目をやった瞬間、清香はあっと息を呑んだ。そこには今、一番会いたくない男が立っている。
「車を停めるのに時間が掛かりました。遅くなってすみません」
「崇臣、ご苦労様」
東條はそう言って、新たな客――――崇臣へ穏やかな笑みを向ける。
(崇臣……)
まだ心の整理ができていないのに――――清香は思わず視線を逸らしながら、ギュッと目を瞑った。
人懐っこい割に、きちんと礼儀を弁えた行動ができる部分は高評価だ。やはりこういった振る舞いや前世の主人に対する敬意というものは、魂に刻まれているのかもしれない。清香は素直に感心した。
するとまた、チリンチリンと音を立て、来客を告げるベルが鳴った。
(今日はえらく客が多いな……)
そんなことを思いながらも、清香が接客用の笑顔を浮かべる。
けれど、入り口に目をやった瞬間、清香はあっと息を呑んだ。そこには今、一番会いたくない男が立っている。
「車を停めるのに時間が掛かりました。遅くなってすみません」
「崇臣、ご苦労様」
東條はそう言って、新たな客――――崇臣へ穏やかな笑みを向ける。
(崇臣……)
まだ心の整理ができていないのに――――清香は思わず視線を逸らしながら、ギュッと目を瞑った。



