「……兄さん、必ず皇聖奈を助けようね」 「うん?どうした、急に」 ギリっと拳を握り、心の中で誓った。 彼女のことを一生かけて守ると。たとえ兄さんが彼女に恋をしようとも、僕は遠慮なんかしない。 ……ま、兄さんが恋をするなんてありえないけどね。 「なんでもない!早く行こ!」 今はまだ君には近づけない。だけど……近いうちに絶対に助け出すよ。 お願いだから、僕を信じてね。