何せ初めて来た場所なのでどこに何があるのか分からない!
スマホのマップ見てもいまいち分からない……すぐ近くって言ってたけどどこに止まってるの!?
ウロウロとお店の周りを回ってみる。
とりあえず裏道の方とか行ってみようかな。
そう思ってすぐそこの角を曲がる。だけどその選択が間違っていた。
その事に気づいたのは曲がってすぐあとのこと。
ーグイッ!
「キャッ!」
誰かに強く腕を引っ張られて倒れそうになる。思わず目をギュッと固く瞑るが体に想像していた衝撃 は来なかった。
その変わり誰かに支えられている。
「おっと。すみません、聖奈様。少し力が強かったですね。大丈夫ですか?」
「え……誰!?」
生ぬるい体温と聞き覚えのない低い声。
そして……私の名前を知っていた。慌ててその人から離れる。背中にぞくりとするほど寒気がはしった。



