「ってことがあったの〜!!!」



 学校に着いて、咲にさっそくあのことを話した。

 あ、もちろん置いてったことは怒ったよ!



「フフッ。詩、とっても嬉しそうだね」



 長い髪をなびかせて笑う彼女は、本当に絵になる。



「詩、もしかしてその人のこと好きなの?」

「んな!」



 なに言ってんの!

 この人!!!



「そんな訳ないじゃん!あたしが恋愛分かんないの知ってて言ってるの!?」

「そうかな?話を聞く限り、好きだと思ってた」