大好きなあの人に、気持ちを伝えられてないんだもん。

 あたしは、教室のドアを開けた。



「咲、ありがとう。行ってくる」

「うん、なにかあっても大丈夫。今の詩は、化粧とかをしていなくても、最高に可愛くてカッコイイよ」



 ホントに……。

 あたしの親友は、おせっかいなんだから。



        ***