「あの」
「なんだ?」
凄く怖いけれど、気になることがあって意を決して聞いてみる。
「先ほどの店で、副社長もお買い物をされたんですか?」
「いや」
ですよね。
私が見る限り置いてあったのは女性ものばかりだったもの。
「じゃあ後ろの紙袋は何でしょうか?」
購入したワンピースを着て帰るんだから着て来た服と靴が入っているのはわかる。
購入した靴の空き箱があるにしたって、2袋もあれば入るはず。
しかし、後部座席には10個ほどの紙袋がある。
なんだかとっても怖い想像だけれど、もしかして・・・
「勧められた服をまとめて買っておいた」
「はああ」
まさに絶叫。
久しぶりにこんなに大きな声を出した。
「うるさいよ」
わかっています。
叫んだんですから。
でも、叫ばずにはいられないでしょう。
「一体いくらしたんですか?」
「聞かない方がいいと思うぞ」
きっと相当の額なのよね。
「やっぱりいただけません」
ここまでしてもらう理由がない。
「いいじゃないか、今年の入社なら夏のボーナスだってまともには出ないだろ?その分をもらったと思えばいい」
「ですから、それを副社長から個人的にもらう理由がないんですって」
「いいから黙ってもらっておけ。その分仕事をしてくれればいい」
「でも・・・」
「返されても困るからな。俺には女装の趣味はない」
クスッ。
場違いなのはわかっていて、副社長がワンピースを着ている姿を想像した。
「さあ、帰ったら仕事だ。午前中遊んだ分を取り返すぞ」
「はい」
しかたがないから、この服たちは記念にもらっておこう。
そして、大切に着よう。
「なんだ?」
凄く怖いけれど、気になることがあって意を決して聞いてみる。
「先ほどの店で、副社長もお買い物をされたんですか?」
「いや」
ですよね。
私が見る限り置いてあったのは女性ものばかりだったもの。
「じゃあ後ろの紙袋は何でしょうか?」
購入したワンピースを着て帰るんだから着て来た服と靴が入っているのはわかる。
購入した靴の空き箱があるにしたって、2袋もあれば入るはず。
しかし、後部座席には10個ほどの紙袋がある。
なんだかとっても怖い想像だけれど、もしかして・・・
「勧められた服をまとめて買っておいた」
「はああ」
まさに絶叫。
久しぶりにこんなに大きな声を出した。
「うるさいよ」
わかっています。
叫んだんですから。
でも、叫ばずにはいられないでしょう。
「一体いくらしたんですか?」
「聞かない方がいいと思うぞ」
きっと相当の額なのよね。
「やっぱりいただけません」
ここまでしてもらう理由がない。
「いいじゃないか、今年の入社なら夏のボーナスだってまともには出ないだろ?その分をもらったと思えばいい」
「ですから、それを副社長から個人的にもらう理由がないんですって」
「いいから黙ってもらっておけ。その分仕事をしてくれればいい」
「でも・・・」
「返されても困るからな。俺には女装の趣味はない」
クスッ。
場違いなのはわかっていて、副社長がワンピースを着ている姿を想像した。
「さあ、帰ったら仕事だ。午前中遊んだ分を取り返すぞ」
「はい」
しかたがないから、この服たちは記念にもらっておこう。
そして、大切に着よう。



