暴君CEOの溺愛は新米秘書の手に余る~花嫁候補のようですが、謹んでお断りします~

その晩、私達は体を重ねた。

キングサイズのベットの上で素肌のまま私を組み敷く創介は男の顔をしていて、私は恥ずかしくて顔をそらしそうになったけれど、
「ダメだよ、逃がさない」
そう言って顔を戻され、降ってくるキスの嵐。

決して強引なわけではないけれど、すでに私の弱いところを知り尽くしている創介からは逃げ出すこともできず、私はこぼれ出る声を必死に抑えることしかできなかった。

「強情な望愛がかわいいけれど、俺は望愛の声が聞きたいんだ」
「そんな・・・」
噛み締めていた唇を開かせて、創介はさらに攻撃を加速させた。

一体どのくらいの時間が経っただろう。
お互いの温もりも、息づかいも、すべてが愛おしくて私たちは理性を超えて求めあった。