「お待ちしておりました。ご案内致します。お履き物は、どうぞそのままで」
「はい」
玄関で靴を脱いで上がり框を上がると、綺麗に掃除された廊下が続いていた。
「お連れ様のお一人は、もうお見えになっていらっしゃいます」
「そうですか」
お連れ様?
もしかして、明良さんかな?
「こちらで、ございます」
「ありがとうございます」
「失礼します。お連れ様が、お見えになりました」
「はい」
エッ……。
女の人?
今の声は、女の人の声だった。
「どうぞ。間口の高さが低くなっておりますので、お気をつけ下さい」
すると、背の高い高橋さんは慣れているようで、すんなり屈んで通っていた。
私は、あまり屈まなくても入れてしまったが……。
「お疲れ様」
「早かったな」
「ただいま、お茶とおしぼりをお持ち致します」
高橋さんの背中で見えなかったが、中に入って見ると、奥の席に誰かが座っているのが見えた。
「矢島ちゃん。お疲れ様」
「お、折原さん」
明良さんかなと思っていたのに、女性の声で内心少し緊張していたが、先に来ていたお連れ様というのは折原さんだったことが分かって、ホッとした。
「お疲れ様です」
「どうしたの? そんな、驚いた顔しちゃって」
「あっ、いえ、そ、そんなことないです」
「まあ、取り敢えず座って、座って」
「はい」
すると、高橋さんが何も言わずに部屋から出て行ってしまった。
どうしたんだろう?
「高橋さん。どうしたんでしょう?
「ああ、きっとトイレか何かじゃない? あっ、ごめんね。2人でディナーできると思ってたよね? 邪魔して悪かったわ」
「な、何、言ってるんですか。お、折原さん。そんなんじゃ、ないでひゅから」
いきなり言われて焦ってしまい、咬んでしまった。
「アッハッハ……。そうなの? でも、そんなに焦るとこ見ると、ますます怪しいわよね」
「やめて下さい。折原さん。本当に、違うんですから」
「分かった。ごめん、ごめん」
折原さんがそう言いながら笑っていると、高橋さんが戻って来た。
「折原の声、廊下まで聞こえたぞ」
「あら、そう。仕方ないわよ。声が通るんだから」
「フッ……。ものは、言い様だよな」
「褒め言葉を、ありがとう。あっ、携帯鳴ってる」
折原さんの携帯が、テーブルの上で振動していた。
「もしもし。はい、折原です。お疲れ様です……そうですか。分かりました。お忙しいのに、無理言って申し訳ありません……はい。お待ちしておりますので、気をつけていらして下さい」
「はい」
玄関で靴を脱いで上がり框を上がると、綺麗に掃除された廊下が続いていた。
「お連れ様のお一人は、もうお見えになっていらっしゃいます」
「そうですか」
お連れ様?
もしかして、明良さんかな?
「こちらで、ございます」
「ありがとうございます」
「失礼します。お連れ様が、お見えになりました」
「はい」
エッ……。
女の人?
今の声は、女の人の声だった。
「どうぞ。間口の高さが低くなっておりますので、お気をつけ下さい」
すると、背の高い高橋さんは慣れているようで、すんなり屈んで通っていた。
私は、あまり屈まなくても入れてしまったが……。
「お疲れ様」
「早かったな」
「ただいま、お茶とおしぼりをお持ち致します」
高橋さんの背中で見えなかったが、中に入って見ると、奥の席に誰かが座っているのが見えた。
「矢島ちゃん。お疲れ様」
「お、折原さん」
明良さんかなと思っていたのに、女性の声で内心少し緊張していたが、先に来ていたお連れ様というのは折原さんだったことが分かって、ホッとした。
「お疲れ様です」
「どうしたの? そんな、驚いた顔しちゃって」
「あっ、いえ、そ、そんなことないです」
「まあ、取り敢えず座って、座って」
「はい」
すると、高橋さんが何も言わずに部屋から出て行ってしまった。
どうしたんだろう?
「高橋さん。どうしたんでしょう?
「ああ、きっとトイレか何かじゃない? あっ、ごめんね。2人でディナーできると思ってたよね? 邪魔して悪かったわ」
「な、何、言ってるんですか。お、折原さん。そんなんじゃ、ないでひゅから」
いきなり言われて焦ってしまい、咬んでしまった。
「アッハッハ……。そうなの? でも、そんなに焦るとこ見ると、ますます怪しいわよね」
「やめて下さい。折原さん。本当に、違うんですから」
「分かった。ごめん、ごめん」
折原さんがそう言いながら笑っていると、高橋さんが戻って来た。
「折原の声、廊下まで聞こえたぞ」
「あら、そう。仕方ないわよ。声が通るんだから」
「フッ……。ものは、言い様だよな」
「褒め言葉を、ありがとう。あっ、携帯鳴ってる」
折原さんの携帯が、テーブルの上で振動していた。
「もしもし。はい、折原です。お疲れ様です……そうですか。分かりました。お忙しいのに、無理言って申し訳ありません……はい。お待ちしておりますので、気をつけていらして下さい」

