「おはようございます」
「おはよう」
高橋さんと中原さんに挨拶をして席に着く。
高橋さんは、いつもと変わらなかったのでホッとした。きっと、私が1人で意識し過ぎているのかもしれない。机の上に置かれた書類を見ながら、昨日、高橋さんと約束した土曜日のことが気まずくて、高橋さんに送ってもらった後、ずっと気になっていた。
中原さんと一緒に行くはずだったランチだったが、中原さんが急に部長に呼ばれて行かれなくなってしまったので、1人で社食に行くと、遠くの方で誰かが手を振っているのが見えた。
まゆみ。
考えるのも面倒なので、本日の日替わり定食を買って急いでまゆみの席まで急ぐと、まゆみも来たばかりだったのか、まだ殆ど食べていなかった。
「今から?」
「うん。まゆみも?」
「そう。ちょっと前に来たところ。今日は1人なの?」
「そうなの。中原さんが、急に部長に呼ばれちゃったから」
「そうなんだ。経理は今、決算で大変だもんね。ハイブリッジもフル回転なんじゃないの?」
「う、うん」
エッ……。
トレーが……動いてる。
別に悪いことをしたわけでもないのに、何となくまゆみも顔を見ずに返事をしてしまった。
すると、日替わり定食がのっているトレーを、まゆみが自分の方に引き寄せていた。
「ちょっと、陽子。何かあったの? ハイブリッジのことなのに、気のない返事なんかしちゃってさ」
「えっ? な、何で? そんなことないわよ」
「白状おし。このまゆみ様の目は、節穴じゃないのよ」
うわっ。
どうしよう。まゆみに、何だか感づかれてしまった。
「な、何でもないの。気にしないで」
「気になる。友達思いだから、良いことも悪いことも気になって夜も眠れなーい」
まゆみ……。
まゆみの押しの強さに負けて宮内さんとの経緯を話し、昨日、高橋さんと土曜日に会う約束ができたことも伝えた。
「馬鹿じゃないの?」
うわっ。
いきなり大きな声でまゆみが言ったので、周りの人から一斉に注目を浴びてしまった。
「まゆみ。声が大きいって」
「ああ、ごめん。陽子。あんた馬鹿?」
「おはよう」
高橋さんと中原さんに挨拶をして席に着く。
高橋さんは、いつもと変わらなかったのでホッとした。きっと、私が1人で意識し過ぎているのかもしれない。机の上に置かれた書類を見ながら、昨日、高橋さんと約束した土曜日のことが気まずくて、高橋さんに送ってもらった後、ずっと気になっていた。
中原さんと一緒に行くはずだったランチだったが、中原さんが急に部長に呼ばれて行かれなくなってしまったので、1人で社食に行くと、遠くの方で誰かが手を振っているのが見えた。
まゆみ。
考えるのも面倒なので、本日の日替わり定食を買って急いでまゆみの席まで急ぐと、まゆみも来たばかりだったのか、まだ殆ど食べていなかった。
「今から?」
「うん。まゆみも?」
「そう。ちょっと前に来たところ。今日は1人なの?」
「そうなの。中原さんが、急に部長に呼ばれちゃったから」
「そうなんだ。経理は今、決算で大変だもんね。ハイブリッジもフル回転なんじゃないの?」
「う、うん」
エッ……。
トレーが……動いてる。
別に悪いことをしたわけでもないのに、何となくまゆみも顔を見ずに返事をしてしまった。
すると、日替わり定食がのっているトレーを、まゆみが自分の方に引き寄せていた。
「ちょっと、陽子。何かあったの? ハイブリッジのことなのに、気のない返事なんかしちゃってさ」
「えっ? な、何で? そんなことないわよ」
「白状おし。このまゆみ様の目は、節穴じゃないのよ」
うわっ。
どうしよう。まゆみに、何だか感づかれてしまった。
「な、何でもないの。気にしないで」
「気になる。友達思いだから、良いことも悪いことも気になって夜も眠れなーい」
まゆみ……。
まゆみの押しの強さに負けて宮内さんとの経緯を話し、昨日、高橋さんと土曜日に会う約束ができたことも伝えた。
「馬鹿じゃないの?」
うわっ。
いきなり大きな声でまゆみが言ったので、周りの人から一斉に注目を浴びてしまった。
「まゆみ。声が大きいって」
「ああ、ごめん。陽子。あんた馬鹿?」

