高橋さん。
高橋さんは、いったい何時、こんな広い視野でいろんなことを考えているの? どうしたら、そこまで冷静に考えられるようになるんだろう? とても私には、考えも及ばない。
「それと、新幹線や高速バスやらがターゲットの件と、どう結びつくんだ?」
営業部長は、営業戦略部長が発言したことが気になったのか、副社長より先に問い返してきた。
「はい。今、ご説明したことは国際線の場合ですが、国内線にもゆくゆく国内航空会社としてLCCは導入されていくことは避けられません。そして、その利用者の大多数が日本人だと思いますが、これから先、空港設備面でも多様化が考えられてくると予想されます。関空と伊丹空港にも見られるように、関空に国際線は移行し、国際、国内線の運行を。伊丹は国内線のみの運行をしております。しかし、いずれ統合がなされることになれば、関空、伊丹、どちらにも同じ国内路線が存在している事実、この重複をどうするか。同じように、成田、羽田に至っても、統合はなされないにしろ、同じ路線が国際、国内両路線ともに存在しています。そして、同じように存在する他社、他国のLCC路線に、いかに差別化を図るかが焦点になってくるわけですが、もちろん、まともに闘っては新幹線、高速バス、場合によってはマイカー利用には太刀打ちできないと思います。しかし、空港までのアクセスを考えた時、その利便性を少し煽ってみたらどうでしょうか。関空、伊丹。羽田、成田に見られるように、立地条件によってかなり利用者の偏りが出てくると思われます。ならば、それらを逆手に取ったらどうでしょう。我が社のLCCチケットを空港までの交通手段とセットで購入すると、空港までのアクセス料金が多少安くなる。もしくは、空港駐車場料金の従来からある割引に更に上乗せする。新幹線の距離によっては飛行機を利用した方が安くなる場合はそのままですが、新幹線と同額レベルの路線の場合、短時間で目的地に着けることを売りにし、更に空港までの交通手段とセットで販売すれば、かなり割安感も生まれます。これを国際線LCCに当てはめてみても、同じことが言えます。空港からの交通手段を予めチケット購入時に選択しておけば、空港についてから手配せずに済みます。これは海外からの顧客にすれば、かなり異国の地で強みになることは確実です。これからの時代、時間の短縮と低コスト化は法人需要にも見られますとおり、かなり重要になってきます」
「そうか。電車を使うか、リムジンを使うか、マイカーを利用するかは、個々の選択によるものだとしても、エアチケットと一緒に販売すれば、その先の仲介手数料も一粒万倍になるというものだな」
高橋さんは、いったい何時、こんな広い視野でいろんなことを考えているの? どうしたら、そこまで冷静に考えられるようになるんだろう? とても私には、考えも及ばない。
「それと、新幹線や高速バスやらがターゲットの件と、どう結びつくんだ?」
営業部長は、営業戦略部長が発言したことが気になったのか、副社長より先に問い返してきた。
「はい。今、ご説明したことは国際線の場合ですが、国内線にもゆくゆく国内航空会社としてLCCは導入されていくことは避けられません。そして、その利用者の大多数が日本人だと思いますが、これから先、空港設備面でも多様化が考えられてくると予想されます。関空と伊丹空港にも見られるように、関空に国際線は移行し、国際、国内線の運行を。伊丹は国内線のみの運行をしております。しかし、いずれ統合がなされることになれば、関空、伊丹、どちらにも同じ国内路線が存在している事実、この重複をどうするか。同じように、成田、羽田に至っても、統合はなされないにしろ、同じ路線が国際、国内両路線ともに存在しています。そして、同じように存在する他社、他国のLCC路線に、いかに差別化を図るかが焦点になってくるわけですが、もちろん、まともに闘っては新幹線、高速バス、場合によってはマイカー利用には太刀打ちできないと思います。しかし、空港までのアクセスを考えた時、その利便性を少し煽ってみたらどうでしょうか。関空、伊丹。羽田、成田に見られるように、立地条件によってかなり利用者の偏りが出てくると思われます。ならば、それらを逆手に取ったらどうでしょう。我が社のLCCチケットを空港までの交通手段とセットで購入すると、空港までのアクセス料金が多少安くなる。もしくは、空港駐車場料金の従来からある割引に更に上乗せする。新幹線の距離によっては飛行機を利用した方が安くなる場合はそのままですが、新幹線と同額レベルの路線の場合、短時間で目的地に着けることを売りにし、更に空港までの交通手段とセットで販売すれば、かなり割安感も生まれます。これを国際線LCCに当てはめてみても、同じことが言えます。空港からの交通手段を予めチケット購入時に選択しておけば、空港についてから手配せずに済みます。これは海外からの顧客にすれば、かなり異国の地で強みになることは確実です。これからの時代、時間の短縮と低コスト化は法人需要にも見られますとおり、かなり重要になってきます」
「そうか。電車を使うか、リムジンを使うか、マイカーを利用するかは、個々の選択によるものだとしても、エアチケットと一緒に販売すれば、その先の仲介手数料も一粒万倍になるというものだな」

