「ミサさんからの手紙を……」
顔を上げて見た高橋さんの表情は、何も映していないような色を成さない瞳をしていた。
「勿論、その手紙は……読んだりしてないです。読んだりしてないのに、それなのに私……あの封が切られていない手紙のことが、ずっと気になってしまっていて……。私には、全く関係ないことなのに。でも、何故だかずっと気になってどうしようもなくて……」
自分でも何を言っているんだか、支離滅裂で分からなくなっている。
「そしたら、空港で綺麗な女性と高橋さんが話している所を見て、あの女性が凄く綺麗で素敵で……それで哀しくなってしまって、高橋さんにあんな酷いことを言ってしまったんです。ごめんなさい。本当に……ごめんなさい。高橋さんは、何も悪くないのに……それなのに……心の奥に押し込めようとしても、何故か気になって気持ちを上手くコントロール出来なくて。この思いを封印しようとしたのに、それなのに抑えようとすればするほど、心がざわざわして。目を瞑ると、高橋さんの顔が浮かんできてしまって。でも、高橋さんは、もうまともな恋は出来ないっておっしゃってたから。だから……」
「……」
きっと、高橋さんは私が何を言いたいのか分からないんだと思う。だから、ずっと黙ったまま私を見ていた。
「すみません。支離滅裂で、何を言ってるんだか分からないですよね? ごめんなさい」
溢れる涙を指先で拭いながら、また下を向いた。
高橋さんに、どうしてこんなことを話したんだろう? 自分でも、よく分からない。
「ずっと、気になってた」
エッ……。
高橋さんの声に顔を上げると、高橋さんの私を見る瞳が哀しげに見えた気がした。
「お前が、俺のマンションのキッチンで泣いていた時のこと。空港で泣いていたこと。ずっと気になってた」
高橋さん……。
「俺は、お前に何をして、どうして泣かせたのか。ずっと、出張中考えてた」
ずっと、出張中考えてたって……。
「俺が、酔ってお前にキスしたことが、ずっと今も癒えずにいるんだろうと思ったら心が痛かった」
「ち、違います。そうじゃないです。そんなんじゃ……。ただ、ミサさんの手紙のことが気になって、それが発端で……」
「正直に言えば、出張中、ミサのことを考えていたのは事実だ」
顔を上げて見た高橋さんの表情は、何も映していないような色を成さない瞳をしていた。
「勿論、その手紙は……読んだりしてないです。読んだりしてないのに、それなのに私……あの封が切られていない手紙のことが、ずっと気になってしまっていて……。私には、全く関係ないことなのに。でも、何故だかずっと気になってどうしようもなくて……」
自分でも何を言っているんだか、支離滅裂で分からなくなっている。
「そしたら、空港で綺麗な女性と高橋さんが話している所を見て、あの女性が凄く綺麗で素敵で……それで哀しくなってしまって、高橋さんにあんな酷いことを言ってしまったんです。ごめんなさい。本当に……ごめんなさい。高橋さんは、何も悪くないのに……それなのに……心の奥に押し込めようとしても、何故か気になって気持ちを上手くコントロール出来なくて。この思いを封印しようとしたのに、それなのに抑えようとすればするほど、心がざわざわして。目を瞑ると、高橋さんの顔が浮かんできてしまって。でも、高橋さんは、もうまともな恋は出来ないっておっしゃってたから。だから……」
「……」
きっと、高橋さんは私が何を言いたいのか分からないんだと思う。だから、ずっと黙ったまま私を見ていた。
「すみません。支離滅裂で、何を言ってるんだか分からないですよね? ごめんなさい」
溢れる涙を指先で拭いながら、また下を向いた。
高橋さんに、どうしてこんなことを話したんだろう? 自分でも、よく分からない。
「ずっと、気になってた」
エッ……。
高橋さんの声に顔を上げると、高橋さんの私を見る瞳が哀しげに見えた気がした。
「お前が、俺のマンションのキッチンで泣いていた時のこと。空港で泣いていたこと。ずっと気になってた」
高橋さん……。
「俺は、お前に何をして、どうして泣かせたのか。ずっと、出張中考えてた」
ずっと、出張中考えてたって……。
「俺が、酔ってお前にキスしたことが、ずっと今も癒えずにいるんだろうと思ったら心が痛かった」
「ち、違います。そうじゃないです。そんなんじゃ……。ただ、ミサさんの手紙のことが気になって、それが発端で……」
「正直に言えば、出張中、ミサのことを考えていたのは事実だ」

