「す、すみません」
「これで、少しは寒くないだろ?」
「はい」
先ほどまでの寒さは高橋さんと一緒に居るだけで、もう何処かにすっ飛んでいた。
「こんな時、運良く流れ星が見られたりしたら、ドラマみたいだよな」
高橋さん……。
「そうですね」
ドラマどころか、私には夢なら覚めないで欲しい。
そんなことを思いながら夜空を見上げていると、星は本当に近くに見えて綺麗過ぎて、空気が乾燥しているせいもあって、上を見ながら何度も瞬きをしているうちに目が潤んでしまった。
嫌だ。泣いてないのに。今、もし見られたら、高橋さんに勘違いされちゃう。
「どうした?」
うっ。
やっぱり、気づかれてしまった。
「い、いえ、何か乾燥してるせいか、目が痛くて瞬きしたら涙が……」
すると、高橋さんの方を見た私の頬に、そっと高橋さんが左手の指先で触れると、涙を拭ってくれた。
「あ、あの、本当に泣いてるんじゃなくて、その……」
高橋さんの温もりを感じてしまったら、心の奥底にギュッと閉じ込めていた感情が一気に溢れ出てきてしまった。
「ほ、本当に、私……」
「止まらないな」
高橋さん。
「ごめんなさい。私、何で泣いてるんでしょうね? 可笑しいですよね。ごめん……な……さい」
堪えきれなくなって、下を向いてしまった。
そんな私に高橋さんは、黙ってそっと落ちかけていたブランケットを掛け直してくれていた。
「すみません。ごめんなさい……」
「謝ることはない。お前は、何も悪いことはしてないだろう?」
悪いこと……。
高橋さん。本当は、悪いことをしていたのかもしれない。
そう思ったら、首を横に振っていた。
「私……。高橋さんに、謝らなければいけないんです」
「俺に?」
驚いたように、高橋さんが聞き返した。
「私、見つけてしまったんです。そんなつもりなかったのに……」
「何の話だ?」
訳が分からないといった体で、高橋さんが私を見ていた。
「高橋さんが扁桃腺で熱が高くて、お家にお邪魔した時、私、高橋さんの引き出しの中から見つけてしまったんです」
「……」
言ったところで、私は何に区切りを付けようとしているんだろう? 高橋さんに謝って、その先に何が待っていると……。
「これで、少しは寒くないだろ?」
「はい」
先ほどまでの寒さは高橋さんと一緒に居るだけで、もう何処かにすっ飛んでいた。
「こんな時、運良く流れ星が見られたりしたら、ドラマみたいだよな」
高橋さん……。
「そうですね」
ドラマどころか、私には夢なら覚めないで欲しい。
そんなことを思いながら夜空を見上げていると、星は本当に近くに見えて綺麗過ぎて、空気が乾燥しているせいもあって、上を見ながら何度も瞬きをしているうちに目が潤んでしまった。
嫌だ。泣いてないのに。今、もし見られたら、高橋さんに勘違いされちゃう。
「どうした?」
うっ。
やっぱり、気づかれてしまった。
「い、いえ、何か乾燥してるせいか、目が痛くて瞬きしたら涙が……」
すると、高橋さんの方を見た私の頬に、そっと高橋さんが左手の指先で触れると、涙を拭ってくれた。
「あ、あの、本当に泣いてるんじゃなくて、その……」
高橋さんの温もりを感じてしまったら、心の奥底にギュッと閉じ込めていた感情が一気に溢れ出てきてしまった。
「ほ、本当に、私……」
「止まらないな」
高橋さん。
「ごめんなさい。私、何で泣いてるんでしょうね? 可笑しいですよね。ごめん……な……さい」
堪えきれなくなって、下を向いてしまった。
そんな私に高橋さんは、黙ってそっと落ちかけていたブランケットを掛け直してくれていた。
「すみません。ごめんなさい……」
「謝ることはない。お前は、何も悪いことはしてないだろう?」
悪いこと……。
高橋さん。本当は、悪いことをしていたのかもしれない。
そう思ったら、首を横に振っていた。
「私……。高橋さんに、謝らなければいけないんです」
「俺に?」
驚いたように、高橋さんが聞き返した。
「私、見つけてしまったんです。そんなつもりなかったのに……」
「何の話だ?」
訳が分からないといった体で、高橋さんが私を見ていた。
「高橋さんが扁桃腺で熱が高くて、お家にお邪魔した時、私、高橋さんの引き出しの中から見つけてしまったんです」
「……」
言ったところで、私は何に区切りを付けようとしているんだろう? 高橋さんに謝って、その先に何が待っていると……。

