「こ、こんばんは。あの……何時、日本に帰られたんですか? 確か、今日お帰りになる予定でしたよね?」
「ああ。雪でフライトがだいぶ遅れて、2時間遅れて成田に着いた」
「そうだったんですか。大変でしたね。あの、お帰りなさい」
「ただいま。今、帰りか?」
「はい。高橋さんは、どうされたんですか? この辺に、お知り合いの方でも住んでいらっしゃるんですか?」
「フッ……。まあ、そんなところだ」
「そうなんですか。偶然ですね」
「そうだな」
どうしよう。
会話が続かないから、このまま挨拶して行こうかな。
「そ、それじゃ、失礼し……」
「これから、時間あるか?」
「えっ?」
「これから、時間あるかって聞いてるんだ」
「はあ……。ありますけど、高橋さん。これから、どちらかのお宅に伺うんじゃ?」
「行こう」
「あ、あの……」
そう言うと、高橋さんは私の背中をそっと押すようにして、ハザードが点滅している車の方へと誘った。
助手席のドアを高橋さんが開けてくれたが、乗っていいものかどうか、少し躊躇っていた。
「どうした?」
「いえ、あの……高橋さん。本当は、これから何処かに行かれる予定だったんじゃ……」
「フッ……。お前は、本当に……」
高橋さん?
「お前に、会いに来たんだ」
エッ……。
驚いて見ると、ドアを挟んで立っていた高橋さんが、悪戯っぽく笑っていた。
「俺の車に乗るのが嫌なら、無理にとは言わないが」
「そ、そんなことないです」
すると、高橋さんが黙って助手席に乗るよう右手の掌で合図をしたので、急いで助手席に座ると、高橋さんが優しく微笑みながらドアを閉めた。
だけど、何処に行くんだろう?
後部座席を見ると、出張帰りの高橋さんの荷物が置いてあった。
バゲージは、きっとトランクに入っているのかな?
車を発進させた高橋さんの横顔を見ながら、何故か、ホッとしている自分に気づいていた。何でかな? あれほど、高橋さんへの気持ちを封印したつもりだったのに。
「何か、俺の顔に付いてるか?」
「あっ。い、いえ、何でもないです」
「ああ。雪でフライトがだいぶ遅れて、2時間遅れて成田に着いた」
「そうだったんですか。大変でしたね。あの、お帰りなさい」
「ただいま。今、帰りか?」
「はい。高橋さんは、どうされたんですか? この辺に、お知り合いの方でも住んでいらっしゃるんですか?」
「フッ……。まあ、そんなところだ」
「そうなんですか。偶然ですね」
「そうだな」
どうしよう。
会話が続かないから、このまま挨拶して行こうかな。
「そ、それじゃ、失礼し……」
「これから、時間あるか?」
「えっ?」
「これから、時間あるかって聞いてるんだ」
「はあ……。ありますけど、高橋さん。これから、どちらかのお宅に伺うんじゃ?」
「行こう」
「あ、あの……」
そう言うと、高橋さんは私の背中をそっと押すようにして、ハザードが点滅している車の方へと誘った。
助手席のドアを高橋さんが開けてくれたが、乗っていいものかどうか、少し躊躇っていた。
「どうした?」
「いえ、あの……高橋さん。本当は、これから何処かに行かれる予定だったんじゃ……」
「フッ……。お前は、本当に……」
高橋さん?
「お前に、会いに来たんだ」
エッ……。
驚いて見ると、ドアを挟んで立っていた高橋さんが、悪戯っぽく笑っていた。
「俺の車に乗るのが嫌なら、無理にとは言わないが」
「そ、そんなことないです」
すると、高橋さんが黙って助手席に乗るよう右手の掌で合図をしたので、急いで助手席に座ると、高橋さんが優しく微笑みながらドアを閉めた。
だけど、何処に行くんだろう?
後部座席を見ると、出張帰りの高橋さんの荷物が置いてあった。
バゲージは、きっとトランクに入っているのかな?
車を発進させた高橋さんの横顔を見ながら、何故か、ホッとしている自分に気づいていた。何でかな? あれほど、高橋さんへの気持ちを封印したつもりだったのに。
「何か、俺の顔に付いてるか?」
「あっ。い、いえ、何でもないです」

