高橋さん。私は……。
「そんなんじゃないよ。遠い昔。お互いに夢を持って、目標は違ったが励まし合って頑張っていた同志とでもいうのかな?」
同志?
「同志……ですか?」
あの女性は、高橋さんの同志?
「そう。若かった頃の話だ」
若かった頃の話って……。
高橋さんの付き合っている、今の彼女じゃないの?
でも、もうこの浮遊してばかりいる思いを落ち着かせたい。
「どうした?」
「あっ。い、いえ、何でもないです。あの、書類……お持ちしました」
慌てて本来の目的であった、中原さんから預かってきた書類を高橋さんに差し出した。
「ありがとう」
「いえ……」
『遠い昔。お互いに夢を持って、目標は違ったが励まし合って頑張っていた同志』
私の知らない、昔の高橋さん。
その高橋さんとあの女性は、励まし合って頑張っていた同志だった。何だか、素敵だな。
「まだ搭乗時間までだいぶあるから、お茶でも飲もう」
エッ……。
「あの、すみません。私、もう会社に戻らないと……。中原さんが、一人で頑張って下さっているので」
まただ。
どうして、こんなこと言い出しているんだろう。
何だか、嫌味に聞こえてしまったかもしれない。こんなこと、言うつもりじゃなかったのに。
「そうか。悪いな」
「いえ、とんでもないです。高橋さん。出張、気をつけて行かれて下さいね」
今の私に言える、精一杯の言葉。
「ああ。ありがとう」
「そ、それじゃ、失礼します」
何故だろう? 今生の別れでもないのに、とても哀しい挨拶に聞こえる。
「気をつけて。中原によろしく」
「はい。さよなら」
ハッ!
何で、さよならなんて言ってしまったんだろう。
だけど、分かっているんだ。
「そんなんじゃないよ。遠い昔。お互いに夢を持って、目標は違ったが励まし合って頑張っていた同志とでもいうのかな?」
同志?
「同志……ですか?」
あの女性は、高橋さんの同志?
「そう。若かった頃の話だ」
若かった頃の話って……。
高橋さんの付き合っている、今の彼女じゃないの?
でも、もうこの浮遊してばかりいる思いを落ち着かせたい。
「どうした?」
「あっ。い、いえ、何でもないです。あの、書類……お持ちしました」
慌てて本来の目的であった、中原さんから預かってきた書類を高橋さんに差し出した。
「ありがとう」
「いえ……」
『遠い昔。お互いに夢を持って、目標は違ったが励まし合って頑張っていた同志』
私の知らない、昔の高橋さん。
その高橋さんとあの女性は、励まし合って頑張っていた同志だった。何だか、素敵だな。
「まだ搭乗時間までだいぶあるから、お茶でも飲もう」
エッ……。
「あの、すみません。私、もう会社に戻らないと……。中原さんが、一人で頑張って下さっているので」
まただ。
どうして、こんなこと言い出しているんだろう。
何だか、嫌味に聞こえてしまったかもしれない。こんなこと、言うつもりじゃなかったのに。
「そうか。悪いな」
「いえ、とんでもないです。高橋さん。出張、気をつけて行かれて下さいね」
今の私に言える、精一杯の言葉。
「ああ。ありがとう」
「そ、それじゃ、失礼します」
何故だろう? 今生の別れでもないのに、とても哀しい挨拶に聞こえる。
「気をつけて。中原によろしく」
「はい。さよなら」
ハッ!
何で、さよならなんて言ってしまったんだろう。
だけど、分かっているんだ。

