高橋さんは、やっぱり何事にも真っ直ぐな人なんだ。
「い、いえ……とんでもないです。私こそ、大人気ない酷い態度をとってしまって、本当にすみませんでした」
今の素直な気持ちを高橋さんに伝えられて、少しホッとしていた。
「ひゃっ」
いきなりフラットになっていたシートを高橋さんが元の位置に戻してくれたので、リクライニングを起こされた拍子に思わず声が出てしまった。
「でも……。せっかくだから、お詫びの印に挨拶しておこうかな」
「えっ?」
嘘。
急に目の前が真っ暗になって、高橋さんの唇がほんの一瞬だけ触れた。
その一瞬の出来事に、驚いて運転席の高橋さんを見ると、何事もなかったようにシートベルトを締めながらこちらを見て微笑んでいた。
「今のは、お前に心を込めた俺からの挨拶?」
『俺からの挨拶?』 って……。
「高橋さん!」
「何だ?」
『何だ?』 じゃないでしょう。
「もう、信じられない」
「信じて貰わなくて結構。ああ。それとも、また牛か?」
高橋さんは、そう言って悪戯っぽく笑っている。
呆れて何も言えない。
さっきまで、あんなに真剣だった高橋さんなのに。でも、そのギャップがまた好きだったりもする。
そんな高橋さんに、私は優しくされると何だか切なくなって、素っ気ない態度を取られる不安になってしまうし、冷たく突き放されたりすると泣きたくなってしまう。でも、それも全て含めて高橋さんが……。
「聞いてるのか?」
エッ……。
不意に話し掛けられて、我に返った。
「あっ。すみません」
聞き損なってしまった。
「だから、お前。明良に何を言った?」
うっ。
「わ、忘れちゃいました。ごめんなさい」
きっと、誤魔化せない。
「フッ……。今度会ったら、絞めとくか……」
うわっ。
明良さん。大丈夫かな?
「い、いえ……とんでもないです。私こそ、大人気ない酷い態度をとってしまって、本当にすみませんでした」
今の素直な気持ちを高橋さんに伝えられて、少しホッとしていた。
「ひゃっ」
いきなりフラットになっていたシートを高橋さんが元の位置に戻してくれたので、リクライニングを起こされた拍子に思わず声が出てしまった。
「でも……。せっかくだから、お詫びの印に挨拶しておこうかな」
「えっ?」
嘘。
急に目の前が真っ暗になって、高橋さんの唇がほんの一瞬だけ触れた。
その一瞬の出来事に、驚いて運転席の高橋さんを見ると、何事もなかったようにシートベルトを締めながらこちらを見て微笑んでいた。
「今のは、お前に心を込めた俺からの挨拶?」
『俺からの挨拶?』 って……。
「高橋さん!」
「何だ?」
『何だ?』 じゃないでしょう。
「もう、信じられない」
「信じて貰わなくて結構。ああ。それとも、また牛か?」
高橋さんは、そう言って悪戯っぽく笑っている。
呆れて何も言えない。
さっきまで、あんなに真剣だった高橋さんなのに。でも、そのギャップがまた好きだったりもする。
そんな高橋さんに、私は優しくされると何だか切なくなって、素っ気ない態度を取られる不安になってしまうし、冷たく突き放されたりすると泣きたくなってしまう。でも、それも全て含めて高橋さんが……。
「聞いてるのか?」
エッ……。
不意に話し掛けられて、我に返った。
「あっ。すみません」
聞き損なってしまった。
「だから、お前。明良に何を言った?」
うっ。
「わ、忘れちゃいました。ごめんなさい」
きっと、誤魔化せない。
「フッ……。今度会ったら、絞めとくか……」
うわっ。
明良さん。大丈夫かな?

