声を掛けると、高橋さんが私を見た。
「私でしたら、1人でホテルに行かれますから大丈夫ですよ」
「……」
「それでしたら、矢島さんをホテルまでお送りしますよ。そしたら、大丈夫ですよね。高橋さん」
「高岡さん。矢島さんをホテルまでお送りして」
「はい。承知しました。直ぐ、手配致します」
「あ、あの、私……大丈夫です。1人で行かれますから」
「いいんですよ。遠慮しないで下さい」
「えっ? あっ、あの……」
「そうだ。高橋さんのお荷物も、矢島さんと一緒にホテルまでお持ちしておきましょう」
「いや、大丈夫ですから」
「それじゃ、高橋さん。参りましょう」
押し切られるようにして、2、3人の人に高橋さんは連れて行かれてしまった。
「それじゃ、矢島さん。参りましょうか」
「は、はい。すみません」
支社の人に連れられて、ホテルにタクシーで向かうはずだったが、途中で晩ご飯をご馳走になってしまった。
そして、ホテルの部屋まで案内されてしまい、やっと1人になれたと思ってリラックスしながらベッドに勢いよく座ったが、ふと見ると、高橋さんの荷物も私の荷物と一緒に部屋に置かれていた。
高橋さんの荷物……。
戻ってくるまで、預かっておけばいいかな。
そんな軽い気持ちで考えていたが、高橋さんは23時を過ぎてもまだホテルに戻ってこなかった。
どうしちゃったんだろう? 大丈夫かな?
高橋さんが戻ってくるといけないと思ってシャワーも浴びずに待っていたが、一向に返ってくる気配がなくて、とうとう日付が変わってしまった。
どうしちゃったんだろう。高橋さん。遅いな。
それから暫くして、観てもいないテレビを付けてボーッとしていると、部屋のチャイムが鳴ったので慌ててドアの覗き窓から見ると、高橋さんがドアの前に立っていた。
「お帰りなさい」
「ただいま。遅くなって、悪かった。夕飯も、一緒に食べられなくて申し訳なかったな」
「と、とんでもないです。お疲れ様でした」
ドアを開けると、そこには想像していたのとは全く違った高橋さんが立っていた。
何で?
接待でこんなに遅くなったのに、どうして酔っていないの?
「俺の荷物も預かってくれて、ありがとう」
「い、いえ……。あ、あの、今、持ってきますね」
急いで高橋さんのバッグを持ってドアに向かうと、高橋さんがドアにもたれ掛かりながら天井を見上げていた。
「あの、高橋さん?」
「私でしたら、1人でホテルに行かれますから大丈夫ですよ」
「……」
「それでしたら、矢島さんをホテルまでお送りしますよ。そしたら、大丈夫ですよね。高橋さん」
「高岡さん。矢島さんをホテルまでお送りして」
「はい。承知しました。直ぐ、手配致します」
「あ、あの、私……大丈夫です。1人で行かれますから」
「いいんですよ。遠慮しないで下さい」
「えっ? あっ、あの……」
「そうだ。高橋さんのお荷物も、矢島さんと一緒にホテルまでお持ちしておきましょう」
「いや、大丈夫ですから」
「それじゃ、高橋さん。参りましょう」
押し切られるようにして、2、3人の人に高橋さんは連れて行かれてしまった。
「それじゃ、矢島さん。参りましょうか」
「は、はい。すみません」
支社の人に連れられて、ホテルにタクシーで向かうはずだったが、途中で晩ご飯をご馳走になってしまった。
そして、ホテルの部屋まで案内されてしまい、やっと1人になれたと思ってリラックスしながらベッドに勢いよく座ったが、ふと見ると、高橋さんの荷物も私の荷物と一緒に部屋に置かれていた。
高橋さんの荷物……。
戻ってくるまで、預かっておけばいいかな。
そんな軽い気持ちで考えていたが、高橋さんは23時を過ぎてもまだホテルに戻ってこなかった。
どうしちゃったんだろう? 大丈夫かな?
高橋さんが戻ってくるといけないと思ってシャワーも浴びずに待っていたが、一向に返ってくる気配がなくて、とうとう日付が変わってしまった。
どうしちゃったんだろう。高橋さん。遅いな。
それから暫くして、観てもいないテレビを付けてボーッとしていると、部屋のチャイムが鳴ったので慌ててドアの覗き窓から見ると、高橋さんがドアの前に立っていた。
「お帰りなさい」
「ただいま。遅くなって、悪かった。夕飯も、一緒に食べられなくて申し訳なかったな」
「と、とんでもないです。お疲れ様でした」
ドアを開けると、そこには想像していたのとは全く違った高橋さんが立っていた。
何で?
接待でこんなに遅くなったのに、どうして酔っていないの?
「俺の荷物も預かってくれて、ありがとう」
「い、いえ……。あ、あの、今、持ってきますね」
急いで高橋さんのバッグを持ってドアに向かうと、高橋さんがドアにもたれ掛かりながら天井を見上げていた。
「あの、高橋さん?」

