「満席になる前で、良かったわね」
「そうですね。でも、高橋さんだったら直ぐ席を見つけてくれるんですよ。背が高いからよく見渡せるのと、後は、やっぱり高橋さんがイケメンだから女子が席を詰めてくれたりするし、やっぱりイケメンは得ですよね」
「そ、そうね」
「それに、知ってます? 高橋さんのファンって、凄く多いんですよ。いつも社食で食べてても、飲み会のお誘いが女子から頻繁にあって席に来るんですから」
「そうなんだ」
何だか私より栗原さんの方が、高橋さんのことを何でも知ってる感じだな。
「でも、高橋さんのアレには驚きましたけど」
高橋さんのアレ?
「えっ? 何に驚いたの?」
「昨日の飲み会で言ってた子が居たんですけど、高橋さんって、学生の頃は、取っ替え引っ替え毎日違う女の子連れてたみたいですよ。だから……」
そう言うと、栗原さんが身を乗り出すようにして小声で話し掛けてきた。
「この会社に入社してからも、新入社員が入ってくるたびに入れ食いしてたんですって」
嘘……。
「だから、矢島さんも弄ばれないように気をつけた方がいいですよお。高橋さん。あのルックスだし、コロッと女子は直ぐいっちゃうかもしれないけど、かなりの遊び人みたいですから」
「そんな……高橋さんに限って……」
「ほらほら、それそれえ。恋は盲目って言うじゃないですか。この人に限ってっていうのが、いちばん曲者ですよ?」
一気に、目の前がグレーに変わってしまっていた。
高橋さんに限って、そんなこと……。
「陽子?」
エッ……。
「あら? 見ない顔ね」
「まゆみ」
「此処いい?」
「はい。どうぞ」
栗原さんが、微笑んでまゆみに言った。
「研修生の栗原です。よろしくお願いします」
「そう。研修生なんだ。総務の田中です。よろしく」
「総務なんですか。もしかしたら、これから総務も研修に行くかもしれないので、その時はよろしくお願いします。私、ちょっと電話したいので先に行きますね」
「そうなの? 邪魔しちゃったみたいで、悪かったわね」
「いいえ、そんなことないですよ。矢島さん。ごゆっくり」
「そうですね。でも、高橋さんだったら直ぐ席を見つけてくれるんですよ。背が高いからよく見渡せるのと、後は、やっぱり高橋さんがイケメンだから女子が席を詰めてくれたりするし、やっぱりイケメンは得ですよね」
「そ、そうね」
「それに、知ってます? 高橋さんのファンって、凄く多いんですよ。いつも社食で食べてても、飲み会のお誘いが女子から頻繁にあって席に来るんですから」
「そうなんだ」
何だか私より栗原さんの方が、高橋さんのことを何でも知ってる感じだな。
「でも、高橋さんのアレには驚きましたけど」
高橋さんのアレ?
「えっ? 何に驚いたの?」
「昨日の飲み会で言ってた子が居たんですけど、高橋さんって、学生の頃は、取っ替え引っ替え毎日違う女の子連れてたみたいですよ。だから……」
そう言うと、栗原さんが身を乗り出すようにして小声で話し掛けてきた。
「この会社に入社してからも、新入社員が入ってくるたびに入れ食いしてたんですって」
嘘……。
「だから、矢島さんも弄ばれないように気をつけた方がいいですよお。高橋さん。あのルックスだし、コロッと女子は直ぐいっちゃうかもしれないけど、かなりの遊び人みたいですから」
「そんな……高橋さんに限って……」
「ほらほら、それそれえ。恋は盲目って言うじゃないですか。この人に限ってっていうのが、いちばん曲者ですよ?」
一気に、目の前がグレーに変わってしまっていた。
高橋さんに限って、そんなこと……。
「陽子?」
エッ……。
「あら? 見ない顔ね」
「まゆみ」
「此処いい?」
「はい。どうぞ」
栗原さんが、微笑んでまゆみに言った。
「研修生の栗原です。よろしくお願いします」
「そう。研修生なんだ。総務の田中です。よろしく」
「総務なんですか。もしかしたら、これから総務も研修に行くかもしれないので、その時はよろしくお願いします。私、ちょっと電話したいので先に行きますね」
「そうなの? 邪魔しちゃったみたいで、悪かったわね」
「いいえ、そんなことないですよ。矢島さん。ごゆっくり」

