1階でエレベーターを降りて駅へと向かう途中、昨日の怖い思いをした場所に差し掛かったが、昨日の夜とは打って変わって通勤通学の人通りが激しく、朝で明るいためか、周辺の景色も全く違う顔を見せていた。
いつもより、1時間も早く会社に着いてしまい、まだ警備本部入り口にも出勤してくる社員の数もまばらで、思わず警備本部の人に経理の事務所の鍵は開いているかどうか尋ねてしまった。
「おはようございます。経理の事務所は、もう鍵は開いていますか?」
「おはようございます。確認します。お待ち下さい」
元気よく挨拶してくれた警備本部の人が、バインダーに記載されている経理の鍵の解錠チェック欄を見てくれた。
「えーっと……。5分前に、高橋さんが持って行かれています」
高橋さんが?
高橋さんは、割と朝早く来てるとは聞いていたけれど、もう来てるとは思わなかった。
「そうですか。ありがとうございます」
「いいえ。お疲れ様です」
そう言って、警備本部の人は敬礼をしてくれた。
エレベーターに乗って、経理の階のボタンを押す。
朝、誰も乗っていないエレベーターに乗るのも初めてかもしれない。エレベーターもボタンを押したら、直ぐに待機していた1台のエレベーターのドアが開いてそれも驚いたけれど……。
当たり前なのだが、途中の階には停まらず経理の階に直行で着いたエレベーターから降りると、まだ通路の電気は半分消えていた。
朝の早い時間の会社って、こんな感じなんだ。
事務所に入って会計の方に向かっていったが、高橋さんの姿が遠目には見えない。もしかしたら、コピー機の方に行ってるのかもしれないな。
自分の席に着く前にコピー機の方を見たが、そこにも高橋さんの姿は見えなかった。
あれ?
事務所の鍵は開いているのに、高橋さんが居ないなんて……。
取り敢えず、席に着いてバッグをしまっていると、ガチャーンという重くお腹に響くような音が事務所内に鳴り響いた。
な、何?
そして、キャビネットで見えない左奥の方から足音が聞こえてきて、その音が段々大きくなってこちらに近づいてくるのが分かった。
誰?
息を潜めて、足音が間近に迫ってキャビネットの角を直視していた。
エッ……。
すると、キャビネットの角から最初に見えたのは、人影ではなく何か紐のようなものだった。
しかし、その紐のようなものが直ぐに見えなくなったと思ったら、いきなり高橋さんが姿を現した。
「た、高橋さん」
「あれ? おはよう。早いな」
「あっ。お、おはようございます」
驚いた。いきなり紐が宙を舞った気がした途端、高橋さんが姿を現して……。
あっ……。
いつもより、1時間も早く会社に着いてしまい、まだ警備本部入り口にも出勤してくる社員の数もまばらで、思わず警備本部の人に経理の事務所の鍵は開いているかどうか尋ねてしまった。
「おはようございます。経理の事務所は、もう鍵は開いていますか?」
「おはようございます。確認します。お待ち下さい」
元気よく挨拶してくれた警備本部の人が、バインダーに記載されている経理の鍵の解錠チェック欄を見てくれた。
「えーっと……。5分前に、高橋さんが持って行かれています」
高橋さんが?
高橋さんは、割と朝早く来てるとは聞いていたけれど、もう来てるとは思わなかった。
「そうですか。ありがとうございます」
「いいえ。お疲れ様です」
そう言って、警備本部の人は敬礼をしてくれた。
エレベーターに乗って、経理の階のボタンを押す。
朝、誰も乗っていないエレベーターに乗るのも初めてかもしれない。エレベーターもボタンを押したら、直ぐに待機していた1台のエレベーターのドアが開いてそれも驚いたけれど……。
当たり前なのだが、途中の階には停まらず経理の階に直行で着いたエレベーターから降りると、まだ通路の電気は半分消えていた。
朝の早い時間の会社って、こんな感じなんだ。
事務所に入って会計の方に向かっていったが、高橋さんの姿が遠目には見えない。もしかしたら、コピー機の方に行ってるのかもしれないな。
自分の席に着く前にコピー機の方を見たが、そこにも高橋さんの姿は見えなかった。
あれ?
事務所の鍵は開いているのに、高橋さんが居ないなんて……。
取り敢えず、席に着いてバッグをしまっていると、ガチャーンという重くお腹に響くような音が事務所内に鳴り響いた。
な、何?
そして、キャビネットで見えない左奥の方から足音が聞こえてきて、その音が段々大きくなってこちらに近づいてくるのが分かった。
誰?
息を潜めて、足音が間近に迫ってキャビネットの角を直視していた。
エッ……。
すると、キャビネットの角から最初に見えたのは、人影ではなく何か紐のようなものだった。
しかし、その紐のようなものが直ぐに見えなくなったと思ったら、いきなり高橋さんが姿を現した。
「た、高橋さん」
「あれ? おはよう。早いな」
「あっ。お、おはようございます」
驚いた。いきなり紐が宙を舞った気がした途端、高橋さんが姿を現して……。
あっ……。

