「ちょっと、診せてね。あっ。その前に、手を洗わせてくれる?」
「あっ、はい。そこの右のドアが、洗面所なので……」
指をさしながら案内しようとして、明良さんに止められた。
「大丈夫。他は開けないから座ってて。直ぐ戻るから」
明良さんは、私に座っているように言いながら洗面所に向かい、手を洗って直ぐに戻ってくると、包帯を解いて左足首の腫れている患部を診てくれた。
「此処押すと、痛い?」
軽く明良さんが左手の親指で、患部を押した。
「痛っ……」
ズキンと痛みが頭の先まで響き、苦痛に顔が歪んでしまう。
「うーん……。でも、腫れてるけど悪化はしてない感じなんだよなあ。どっちかって言うと、浮腫んでる感じなんだけど……。昨日、何かした? たとえば、包帯をきつく巻いちゃったとか?」
エッ……。
どうしよう。正直に、言わなきゃ駄目だよね。
「あの……。昨日の夜、ソファーで座ったまま寝ちゃってて……その……朝起きたら、こうなってて……」
顔が、カーッと熱くなった
「ええっ? また、何でソファーで寝ちゃったの? まさか、お酒飲んで? あんまり患部が腫れてる時は、飲んで欲しくなかったんだけどなあ……」
明良さん。違うの……そうじゃない。
思わず、俯いてしまった。
『お前の気持ちも考えずに、悪かった』
昨日の夜の高橋さんのひと言が蘇って来て、身体中が振動するように心臓が激しく脈打っている。
「何かあった? 玄関に、旅行にでも行きそうなバッグも置いてあるけど……」
「えっ?」
思わず、玄関の方へ視線を向けた。
そうだった。
昨日、高橋さんに送ってもらって、着替えの入ったバッグを高橋さんが玄関脇に置いてくれたんだった。
「ごめんね。見るつもりはなかったんだけど、目に入っちゃった」
「あっ、はい。そこの右のドアが、洗面所なので……」
指をさしながら案内しようとして、明良さんに止められた。
「大丈夫。他は開けないから座ってて。直ぐ戻るから」
明良さんは、私に座っているように言いながら洗面所に向かい、手を洗って直ぐに戻ってくると、包帯を解いて左足首の腫れている患部を診てくれた。
「此処押すと、痛い?」
軽く明良さんが左手の親指で、患部を押した。
「痛っ……」
ズキンと痛みが頭の先まで響き、苦痛に顔が歪んでしまう。
「うーん……。でも、腫れてるけど悪化はしてない感じなんだよなあ。どっちかって言うと、浮腫んでる感じなんだけど……。昨日、何かした? たとえば、包帯をきつく巻いちゃったとか?」
エッ……。
どうしよう。正直に、言わなきゃ駄目だよね。
「あの……。昨日の夜、ソファーで座ったまま寝ちゃってて……その……朝起きたら、こうなってて……」
顔が、カーッと熱くなった
「ええっ? また、何でソファーで寝ちゃったの? まさか、お酒飲んで? あんまり患部が腫れてる時は、飲んで欲しくなかったんだけどなあ……」
明良さん。違うの……そうじゃない。
思わず、俯いてしまった。
『お前の気持ちも考えずに、悪かった』
昨日の夜の高橋さんのひと言が蘇って来て、身体中が振動するように心臓が激しく脈打っている。
「何かあった? 玄関に、旅行にでも行きそうなバッグも置いてあるけど……」
「えっ?」
思わず、玄関の方へ視線を向けた。
そうだった。
昨日、高橋さんに送ってもらって、着替えの入ったバッグを高橋さんが玄関脇に置いてくれたんだった。
「ごめんね。見るつもりはなかったんだけど、目に入っちゃった」

